古い時代 世界はまだ男性中心の社会、霧に覆われ サラリーマンと専業主婦、選択肢の少ない時代だった だが、いつしか女性の社会進出がおこり それと共に多様化がもたらされた 男と女と、キャリアと子育てと、そして結婚と離婚と 男女平等の時代のはじまりだ だが、やがて選択肢は消え、怒りだけが残る 今や、保育園はまさに満員 人の世には届かず、待機児童ばかりが増え 人の中に、行き場のないストレスが現れはじめていた… 続きを読む → 次第に辺りは明るくなっていった。夏の強い朝日は海面に反射し、俺の中の闇を一掃してしまうくらい美しかった。光に照らされた粒子が新しい世界を生み出していた。 素足で海に入ると、ぬるく、肌に滑らかな感覚が伝わってくる。聞こえるのは、波の音。何もない浜辺に、何者でもない自分。世界は自分の心を反射し、平和な心は美しい世界を与えてくれる。ああ、そうか。と理解する。人生において一番大事なの