はじめに 前回は、ウイルス感染の現状や、ウイルス対策ソフトの総合力を調査するために役立つサイトを紹介したうえで、ウイルス対策ソフトにとってリアルタイムにウイルスを検知する能力が重要であることを解説した。また、フリー・ソフトウエアの「AntiMalware ARC*1」を利用することで未知のUSB感染型ウイルスを検知できることを紹介した。 今回は、AntiMalware ARCで検知したUSB感染型ウイルスをアークンのサイトにアップロードする仕組みと、アップロードされた各ファイルを「Virus Total*2」に転送して各ウイルス対策製品の検知状況を記録する仕組みを解説する。このうえで、ログの集計結果から見えてきた、各ウイルス対策ソフトの真の実力を明らかにする。 [*1] AntiMalware ARCは、USBメモリー経由で繁殖するUSB感染型ウイルスの感染を未然に防ぐことを目的としたフリ