新しいのに、どこか懐かしい…。木の質感を愛する建築家が実験的にリノベーションをした自邸のマンションを取材しました。イメージは、「昭和の住宅」。肩肘張らずくつろいだ気持ちにさせる、温かなインテリアが印象的です。そこには、使い勝手と見た目の美しさを兼ね備えたオリジナルデザインの造作収納が随所に設えてありました。 障子、畳、ラワン材。昭和の和洋折衷住宅をイメージした個性的なリノベーション 建築家の石黒隆康さんは、木造住宅のスペシャリスト。素材はもちろん、デザインとしても木を活かした一戸建て・リノベーションを、これまで数多く手がけてきました。 そんな石黒さんが奥様と2人で暮らしているのは、都内で2年前に購入した築35年の中古マンション(57㎡)。もともとリフォーム済みの2LDKでしたが、フルリノベーションを行い、現在は1LDK+クローゼット+書斎という間取りです。 「自分の家なので、実験的にやりた