その日、神戸からやってきたtofubeats(21歳/DJ/ビートメイカー)は、前夜の余熱を感じさせないいつもの様子で恵比寿駅の改札に立っていました。2012年6月30日、つまり彼のデジタルEP「水星」が初めて公式にリリースされ、ある大きな記録を残した日のことです。 そして「水星」を肴にしたその日の放談は……そう、もはや放談としか言いようがないぐらいあちこちに飛び火したものになり、何故かカフェのお姉さんの機嫌を若干損ねつつも(それほど騒がしくはしていない、はず)無事終了したのでした。 以下にお届けするのは、その2時間超に渡る僕たちのおしゃべりを、可能な限り忠実に、しかしあまりの長さのため前後篇に分けてエディットしたものです。彼の音楽を、パフォーマンスをより楽しむための(サブ・)テキストとして、面白がっていただけるのであればこれ幸いです。 - 改めて、祝「水星」デジタルEPリリースということ