調査会社BCNが10日に発表した10月の薄型テレビの国内販売台数は、前年同月の約3.2倍と急増し、集計を始めた04年10月以降で最大の伸びを記録した。家電エコポイント制度の付与ポイントが12月から半減するため駆け込み需要が殺到した。11月は一段と増加し、前年同月の4.6倍程度になると予想している。 11月第1週(1~7日)は前年同期の約4.9倍だった。ただ一部の量販店などでは品切れになる商品も出ており、BCNは「今後の売り上げが頭打ちになる可能性もある」と指摘している。 例年は年末商戦の12月が最大の書き入れ時だが、今年は11月よりも1~2割下回る見通し。それでも前年同月に比べると2.5倍程度の高水準となる見込みだ。エコポイント終了後の来年4月以降は減少が目立つようになると予想している。