この文章は、ワタナbシンゴさんhttp://twitter.com/shanti_aghylとのツイッターでの会話と、荻原魚雷さんのブログの文章「文壇高円寺 - 文化の基盤」http://gyorai.blogspot.com/ に触発される形で、半ば返信として書きました。 お二人の力を借りて、もやもや漠然と考えていたことが、取り敢えず形になった気がする。 「ひとつの、というより私の視点で、事物を眺めて見ると、大いそぎでそれを打ち消してみたくなる。考えてみると、私の視点といっても、それは比較的効果のある場所に固定し代表させただけのことで、他にないというわけではないし、それから、私の視点以外の場所も走り狂うように飛び廻らなければ、執着に付随する万般のものを逃がしてしまうぞという気にもなる。」 「といって突き崩していって、自分の眼を失ってしまえば、よりどころがなくなってしまう。」 「しかしなが
妻のご母堂に初めて挨拶に行ったときのことですが、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」なんておっしゃるわけですね。そのとき私は頭に血がのぼってしまい、思わず手が出てしまったわけですけれども、後から考えてみたら、さおだけ屋というのはその程度のものと見られているわけです。今では義母も、義歯をいれたことでかみ合わせがよくなったと喜んでいますが、そのときは衝撃だったわけです。 私は社員一同を集めて、こう言ったわけです。「君たちはさおだけを売って、たまをうっていないのではないか」と。これは言うまでもなくダブルミーニングです。プロ野球の、イチローのように、来た球を打てと、さおだけを北多摩で売れと、こういう意味です。弾を撃ってなんぼの世界というのが、うちらの稼業ですから、その間の家族の面倒は見ますよ、と。福利厚生というのは、企業の基本です。今はこれができていない会社が多過ぎると思うわけです。 日本というのは
今まで読んだことがないという体たらくでありました、テッド・チャンの短編集『あなたの人生の物語』。構成と主題の組み合わさり方が美しいのはもはや当然として、SFの本懐というべきか、ものごとをまったく別の視点から照射するそのやりかたがあまりに鮮かな一冊でした。 以下、すべてではないにせよ個別の短編の感想とか。っていうか、今読み返してみたらあらすじの説明に終始しているぞ!まあいいや!! 理解 高次の知能を獲得していくと最終的に超能力戦にしか見えなくなるっていうのが笑えるんだけど、それはともかく。ある意味では、お猿さんにとっての人間知能ってどんなものなんだろうっていうか、幼年期の終わりというか、そんな感じで、とくに「陳述の変更が全文法の調整をもたらす」言語についての記述はやっぱりゾクゾクしてしまいました。 あなたの人生の物語 目的論的な思考方法が最終的にトラファルマドール星人にまで至るっていう話。構
このエントリーのイメージテーマソング 『マリリン・モンロー・ノー・リターン』野坂昭如 啓蒙の話ではありません 町内会長の男性(62)は「説明もないまま突然ケアホームを隣に建てられると、土地を買った若い住民の人生が台無しになる。彼らを守るため、どうしても阻止する」と主張する。 http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20101208/news20101208221.html これは人権意識の低さ、無知、因襲、啓蒙の不十分さの話ではないと思います。 これは今まさに起きはじめ、あらわになりつつある話、これからの話ではないでしょうか。 自殺の国に生きる若い君たちへ - 関内関外日記 もう、気づいたでしょうか。君らが放り込まれたこの状況というのは、沈みかけた船で救命艇を奪い合う、まさにそんなときなのです。あるいは、大飢饉におそわれたり、遭難したりして、食料が底をつき
書けない物は書けない。 僕は僕を乗り越える短歌を作ろうとして、どうしても他人の心を穿つことばかりに気を取られている。もちろん、それこそが僕の創作の動力となっているのだけれど、あれこれ考えてみた底意地の悪い真っ暗な短歌よりも、憧れる、共感されるような短歌の方がやっぱり人気は得やすいのだった。そういう短歌を作りたかった時期もあったけれど、結局は学歴の高い人達がやれば良いことに気がついて、そういうのを諦めて現在の適当な僕の短歌がある。 (こういう捻くれた冥い感情でもって作る短歌が俺の一つのテーマでもある。ねたみや嫉妬を誰にでも共感できるように明るくはせず、そのまま出してしまうような短歌ばかりを作って人気が欲しいって言っているのだから、ほんとうに始末が悪い) 少し前のバイトの飲み会の席で出た話。それはこの近所で最近起きた火事の話で、火災に遭った家族のうち父親と妹が焼け死んでしまったのだという。それ
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