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ブックマーク / magazine-k.jp (25)

  • 第5回:カクヨム〜あらゆる「文章」のプラットフォームをめざす

    ネット投稿小説サイトはIT企業が運営するもの――そんな状況に一石を投じたのがKADOKAWAが2016年3月に正式オープンさせた「カクヨム」だ。株式会社はてなと組み、出版社自らネット投稿小説サイト運営に乗り出したその狙いはどこにあるのか? 商業出版とのシナジーや今後の展望などを、編集長の河野葉月氏に伺った。 出版社がウェブ小説を意識する理由 ――「カクヨム」の現状を教えてください。 河野:まもなく会員登録ユーザー数は16万人となります。オープン以来ゆっくりとした成長が続いていたのですが、(株)はてなの協力も得ながら使い勝手や機能の向上を図ってきました。「第2回カクヨムWeb小説コンテスト」を行った2016年12月からはその伸びが増しています。 ――投稿には会員登録が必要ですが、作品を読むだけであれば登録は不要ですね? 河野:そうです。サイト利用者はもっと多いですね。MAU(月間アクティブユ

    第5回:カクヨム〜あらゆる「文章」のプラットフォームをめざす
  • 第3回:小説家になろう〜「場」の提供に徹底する先駆者

    ネット投稿小説を語る時に絶対に外せないのが「小説家になろう」だ。2004年スタートと、ネット投稿小説サイトとして老舗であるのはもちろん、書籍化を前提とした商業作品の投稿を認めないなど、ストイックなまでにプラットフォームに徹しているのもその特徴だ。なかなか外からはその考え方の根底にあるものが見えにくいこのサイトを運営するヒナプロジェクトに直接じっくりと話を聞いた。 月間15億PVを擁する「シンプル」なサイト ——「小説家になろう」設立の経緯とビジネスモデルについて教えてください。 平井:「小説家になろう」(以下「なろう」)は代表の梅崎祐輔が2004年に開設した個人サイトから始まっています。規模が大きくなったため2010年に法人化しています。 ビジネスモデルはほぼ100%広告収入で賄っている状況です。サイト内で実施するコンテストの開催費用等はいただいていますが、比率としてはごく小さいものです。

    第3回:小説家になろう〜「場」の提供に徹底する先駆者
  • 第2回:エブリスタ〜「プラットフォーム」から「エージェントへ」【後編】

    ネット投稿小説プラットフォームを運営する各社に現状や今後に向けての課題について聞き、ネット投稿小説の現在と未来を解き明かしていく連載の2回目。前回につづきエブリスタ代表取締役社長の芹川太郎氏のインタビューをお送りする。 創作を誘発する仕組み ――重視する指標としては読者数となりますか? 芹川:そうですね。数字という観点からは重要ですね。 ――発掘や新ジャンル開拓という意味でアワードが重要であるということはわかりました。創作そのものを誘発する仕組みとしてはいかがでしょうか? 芹川:やはりアワードがわかりやすい取り組みだと思います。募集要項で、「こういう作品を求めています」と呼びかけることで、創作を促しているわけですね。基的には書きたいものを書いてください、というのがエブリスタの基的なスタンスですが、「デビューしたい」という方に向けては、世の中あるいは出版界ではこういう作品がいま求められ

    第2回:エブリスタ〜「プラットフォーム」から「エージェントへ」【後編】
  • 第1回:エブリスタ〜「プラットフォーム」から「エージェントへ」【前編】

    いま、物語はウェブから生まれている。映画・アニメの原作としてネット投稿小説は「ラノベ」というカテゴリを超えて拡がりを見せている。文芸誌が作家・作品の育成装置としての存在感を薄くしていくなか、ネット投稿小説は従来とは異なる選考・育成の過程を育んで来た。 連載では、ネット投稿小説プラットフォームを運営する各社に現状や今後に向けての課題について聞き、ネット投稿小説の現在と未来を解き明かしていく。 初回は株式会社エブリスタの代表取締役社長である芹川太郎氏にお話を伺った。エブリスタを運営するのは、戦略的経営で知られるDeNA。ソーシャルゲームの興隆と共に立ち上がった物語プラットフォームを、DeNAはどのように育て、どのような未来図を描いているのだろうか? スマホシフトが招いたコンテンツホルダーへの転換 ——エブリスタはどのような経緯で生まれたのでしょうか? 芹川;前身となったのは、DeNAが運営し

    第1回:エブリスタ〜「プラットフォーム」から「エージェントへ」【前編】
  • NYタイムズはデジタル企業への脱皮をめざす

    ニューヨーク・タイムズの「Innovation」と題された社内資料であるエグゼクティブ・サマリーの存在がリークによって表に出て、出版界にいる人々の間で話題となった。その後、ソーシャルメディア情報サイトであるMashableがこのサマリーの完全版を入手した。その少し前、ニューヨーク・タイムズの編集主幹であるジル・エイブラムソンが突然解雇され、リークやMashableによる資料公表と解雇になにか繋がりがあるのではないかと憶測を呼んでいる。このエグゼクティブ・サマリーを読んでみた。 1851年に創刊されたニューヨーク・タイムズ。その後、ドイツからの移民の息子で優れた新聞社経営者であるアドルフ・オックスがこの新聞社を買収し世界でも一流の新聞に育て上げた。ニューヨークのタイムズスクエアは、アドルフがニューヨーク・タイムズを42丁目に移転したところからつけられた名前だ。 現在、アドルフの子孫であるサル

    NYタイムズはデジタル企業への脱皮をめざす
  • 本を発見するための「出版ハッカソン」

    5月29日〜6月1日にニューヨークで米国書籍産業最大のコンベンション、「ブック・エキスポ・アメリカ(BEA)」が開かれ、国内外から出版関係者が大勢集った。規模は毎年縮小し、地味になっていく印象があるが、一方でこれからEブックの時代に対応すべく、出版業界の礎となっていくであろうIT起業家を育てていく新しい試みも行われている。 初の「出版ハッカソン(Publishing Hackathon)」もその一つだ。ハッカソンとは、物事をやりやすくする「ハッキング」と「マラソン」をかけた造語で、かけ声の下に集まった有志のプログラマーエンジニアたちに、既存の業界がスポンサーとなって、起業をめざしてその場でサービスを実際に立ち上げてもらおう、という実験だ。 元々ニューヨークという街はウォールストリートに象徴されるように金融界の中心地で、住宅ローンのバブルがはじけた2008年のリーマン・ショックまでは、株ト

  • ハフィントン・ポストにみる「編集」の未来

    5月7日に六木ヒルズ49階で行われた、この日に創刊したばかりのハフィントン・ポスト日版の記者発表会を取材した後、翌日に編集長の松浦茂樹さんにインタビューをする機会を頂きました。 米国のハフィントン・ポストは、月間訪問者数4600万人(2013年1月現在、comScore調べ)、月間投稿件数800万件以上、寄稿ブロガー3万人以上というニュースメディアであり、同時に読者が活発に意見交換をするコミュニティでもあります(英、仏、伊、カナダ、スペインでも各国版を展開しており、日でのローンチは世界で7番目)。 全米ナンバーワンのWebメディアが朝日新聞社と組んで日上陸という話題性もあり、記者発表会には多くのマスコミ関係者が詰めかけ、TVカメラも何台も入るほどの大盛況でした。 ところが、翌日の新聞系のWebサイトをみると、読売・毎日・共同通信には記事が見つかりません(産経、日経、時事通信系にはあ

  • 私が本を読まなくなった理由

    あるとき、出版社勤務の人と雑談していたら、「最近どんなを読みましたか?」と尋ねられました。その人とは初対面だったので、無難な共通の話題として、身近なはずの読書のことを持ち出したのでしょう。しかし、情けないことに私は、この質問に答えられませんでした。自分では、かなりを読んでいるつもりだったのに、実際にはここ数年、急激にを読むことが少なくなっていました。この「事件」のおかげで、あらためてそれに気づいて愕然としました。 このひどい失態のせいで、その出版社からの翻訳依頼が……いや、そのときはそんな相談をしていたわけではありませんが、いずれにしても、あまり良い印象は持たなかっただろうとは思います。その反省を兼ねて、私がなぜを読まなくなったのかについて考えてみます。 を置く場所がない 昔は、毎日のように屋に立ち寄って、ほとんど毎日のようにを買って読んでいました。あまり高尚なではなくて、

    私が本を読まなくなった理由
  • ロンドン・ブックフェア2013報告

    毎年恒例の「ロンドン・ブック・フェア」が今年も4月15日から三日間にわたり開催された。 世界60ヵ国以上からやって来る約2万5000人の出版業関係者が集まるという会場(アールコート・エキシビジョン・センター)には、1500の展示ブースが設けられ、の出版や翻訳権を交渉する「インターナショナル・ライツ・センター」には586の机がびっちりと並んでいた。 会場のあちこちでは250近くのセミナーやワークショップが同時に開かれた。例えば児童書の成功例を取り上げる「チルドレンズ・イノベーション・センター」、毎年一つの国(今年はトルコ)を選んで書籍市場を研究する「マーケット・フォーカス・プログラム」、電子書籍関係者がプレゼンテーションを行う「デジタル・ゾーン」などでは、入れ替わり立ち代りでスピーカーが実践例を紹介してゆく。 日と同様、英国ではアマゾンのKindle発売以降、自費出版や電子書籍使いがにわ

  • ウェブの力を借りて「本」はもっと面白くなる

    も好き、だけどネットも好き、テクノロジーも大好き――そんな人間にとって、ここ数年の「電子書籍(または電子出版。以下この二つを便宜的に同じものとして扱う)」をめぐる議論は、フラストレーションのたまるものばかりだった。 いわく、「が売れなくなる」「パブリッシャーがつぶれる」「海外企業に支配される」「海賊版が増える」「離れが進む」……こんな極端な悲観論が目に付く一方で、出版だけでなく、既存メディア全体がいますぐ用済みになり、ネットやソーシャルがとってかわる、といったような根拠薄弱な楽観論(?)も目立った。中には具体的な年をあげて、新聞等の「消滅」を予言したタイトルのもあったがあれはどうなったのか? つい最近も、同工異曲のが出版されている。 「(の)電子化」ではなく、「(ウェブの)書籍化」 新しい事象に直面したとき、狼狽した人々は大雑把でわかりやすい「物語」にすがりたがる。「◯◯はすべ

    ウェブの力を借りて「本」はもっと面白くなる
  • トルタルのつくりかた

    トルタルは2012年4月1日に創刊した雑誌スタイルの電書(電子書籍プロジェクトです。これまで、のべ70名超のメンバーによって6タイトルの電書を無料リリースしてきました。この雑誌が何なのか。2013年3月時点でのぼくらのことを、ちょっとだけ説明してみます。 もともと電子雑誌です トルタル編集人であるぼくの業はライターです。18年くらい紙メディア(書籍、雑誌、ムック、パンフなど)に文章を書いてきました。電書に関わるようになったのは2010年初頭からです。仕事ではなく、好奇心から、友だち数人と英語の電書を一冊でっち上げ、アメリカのアマゾンから出版したのです。「パブリッシュ」というボタンひとつで世界100カ国以上に配れることに衝撃を受けました。 これまで数十冊以上書籍制作に関わってきたのとは、別種のおもしろさでした。もっとカジュアルで身軽な感じ。つい最近クレイグ・モドさんが『「超小型」出版』と

  • ワルシャワで、「家みたいな書店」と出会う

    はじめまして。世界の人がどんな空間で、どんな日常をおくっているのか。昨年夏に勤めていた書店を退職し、世界一周をしながら、Biotope Journalというプロジェクトをやっています。 Biotope Journal の「空間と人」では、ある地域を、記事ごとひとつのキーワードに焦点を当てて、お伝えしています。東欧にはいると街で、たくさんのちいさな書店をみるようになりました。東欧でひとはと、どのように過ごすのか。今回は、とりわけ多くの書店を目にしたポーランドから、書店を経営している方へのインタビューも交え、お伝えします。 駅にも古書店 ポーランド ポーランドの書店が面白そうだと感じたのはクラクフにいた時のこと。さすがは文化都市と言うべきか、駅構内にまで書店のスタンドが立っている。品ぞろえはすこし新刊も混ざっているものの、大半が古書。その他日のスタンドと異なるのは、文芸作品の多さが際立つこ

  • ソウルの「独立雑誌」事情[前編]

    始まりは一通のメールでした。ソウルのジン・イベントで、3.11関連の日のジンを特集するので紹介して欲しいという、謎の人物ヤンさんの少しぎこちない日語の問い合わせに、私は、思いつくジンをリストにして返信しました。震災から約1年が過ぎた時期に、隣国から関心を持ってもらえた嬉しさに、その後も、思いついたジンや新しいジンを追加して、メールのやりとりをするうち、彼女が毎年企画するジンイベント ABOUT BOOKSのトークショーで日のジンについて話しませんかという打診をもらったのです。 人前で話すのは苦手だけど、ソウルのジン事情や屋さんが見たくて引き受けましたが、まさか、渡航チケットとホテルの予約のやり取りで直前まで時間とエネルギーを費やされようとは思ってもみませんでした。地元の東京から飛行機に乗りたいと言っていたのに、なぜか大阪―ソウル間のEチケットが届いたときは、韓国当に近くて遠い国

  • 「超小型」出版をめぐるセッション

    1月10日にアップルストア銀座で「『超小型』出版と電子書籍/電子出版の未来」というイベントが開かれました。スピーカーのクレイグ・モド氏は出版シンクタンク PRE/POST の創業者であり、Flipboard のiPhone アプリ版の開発にも関わったデザイナー。過去4年間に関わった電子出版と電子書籍に関する幅広い作品においての経験をベースに多面的な考え方を紹介するセッションでした。 電子出版の未来、というタイトルにあるトピックは簡単に語りつくすことのできない大きな話題ではありますが、このイベントは包括的なものではなく、今までクレイグ自身がやってきた「超小型」出版(Subcompact Publishing)の試みや、彼がウォッチしている、これから破壊的技術(disruptive technology)となりうる動きを通して自身の考えを述べるという内容でした。 フィジカル・デジタルの間 まず

    「超小型」出版をめぐるセッション
  • 端末普及の次に必要なこと〜新年に考える

    あけましておめでとうございます。おかげさまで「マガジン航」は、2009年の創刊以来、四度目の正月を迎えることができました。これも寄稿者および読者のみなさんのおかげです。この場を借りて、あらためてお礼を申し上げます。 昨年は楽天Kobo、アマゾンのKindleグーグルのBooks on Google Playといった電子書籍サービスが日でも相次いで開始され、それぞれに対応した電子書籍端末やタブレットも発売されました。またアップルが小型のタブレットiPad miniを投入し、既存の国産電子書籍ストアも専用端末を発売したり既存機種の値下げを行ったりしたことで、年末商戦では電子書籍が話題のひとつとなりました。 さて、年が明けて2013年。最初の話題はごく個人的なことを書かせてください。昨年のうちに、いくつかの電子書籍端末(具体的にはKindle Fire HDとKindle Paperwhit

  • 第6回 マンガの「館」を訪ねる[前編]

    新宿から電車で西へ1時間あまり。電車を降り、駅の外に出て、歩き始めると周囲は次第に郊外の光景となっていった。高い建物はなくなり、そのかわりちらほら紅葉が混じる林と、うねうねカーブする渓流が現れる。橋を渡り、沿道に杉林が広がる坂道をひとしきり上ったあと、坂の途中で右に折れ、少し下る。するとこぢんまりとした集落が見えてきた。 集落の一角には目的地の建物があった。二階建ての全面が薄い水色の建物は廃校になった田舎の小学校の趣きで、思いのほか小さかった。 とても辺鄙なところにある「館」 訪問前に確認したこの建物の公式ホームページには次のように書かれていた。 1997年3月、少女まんがすべての永久保存を目指し、 東京都西多摩郡日の出町の地に産声を上げた、少女まんがの専門図書館(の赤ちゃん)です。 通称は“女ま館”といいます。 古いけれども広~い一軒家を借り受け、ともかく、日々打ち捨てられていく数多くの

  • ロービジョンにもっと本を!

    Windowsに標準搭載されている「拡大鏡」で色を反転させたときの「マガジン航」のロゴ。ロービジョンの人の中には反転しているほうが読みやすい人もいる。 「視覚障害者=全盲」ではない ロービジョンとは、「メガネやコンタクトレンズで矯正しても十分な視力が得られず、生活や学習、仕事で不便を感じる状態」を指す言葉です。視覚障害の1種です。「視覚障害者=全盲、つまりまったく目が見えない人」というのは大きな誤解です。 実は、日にはロービジョンの人がたくさんいます。「平成18年身体障害児・者実態調査(厚生労働省)」によると、視覚障害者31万人のうち、6割強にあたるおよそ19万人がロービジョンとされています(障害等級のうち全盲を表す1級以外の人の数を合計したものです。1級でロービジョンの方もいますので、一番少なく見積もって19万人ということになります)。[出典:「平成18年身体障害児・者実態調査」(厚生

  • デジタル時代に「出版=清貧」は通用しない

    米出版大手5社の談合問題(司法省の独禁法提訴と消費者訴訟)は、あまりにもあっさりと出版社側の全面敗訴に終わった。数年がかりの訴訟を予想していた関係者の予想は大きく外れ、出版社は多額な賠償金を課された上に、アマゾンに対しても譲歩を余儀なくされ、何よりも社会的威信(公共性というブランド価値)を失った。おそらくこれが最大の損失といえるだろう。 今年最大の事件であった訴訟案件は、図書館のE-Book貸出問題とかなり深く関わっている。アマゾンだけを警戒しつつデジタルで儲けていた大出版社には、いま請求書が届き始めた。 ベストセラーに3~5倍の“図書館プレミアム” ALA(アメリカ図書館協会)と大手出版各社との交渉は昨年から1年あまり静かに続いてきたが、進捗ははかばかしくない。マクミランやペンギンが「パイロット・プログラム」と称する限定的な提供で止めているように、ALAが希望し、大手以外の多くの出版社

    デジタル時代に「出版=清貧」は通用しない
  • 図書館のための電子書籍ビジネスモデル

    アメリカ電子書籍が定着し始め売上げも伸びているが、いまだに大きな問題となっているのが、図書館での電子書籍の貸し出しだ。電子書籍は何年経っても劣化せず、基的に1冊のデータでどこからでも何人でもアクセス可能なものなので、伝統的な紙のの貸し出しとどう差別化を計っていくかので図書館側と出版社側のせめぎ合いというか、模索がおこなわれている。 この8月にアメリカ図書館協会(ALA)のデジタル・コンテント&ライブラリーズ・ワーキンググループから提言の形で、図書館と出版の電子書籍における条件を探った複数の電子書籍ビジネス・モデルが発表されたので、今回はそのモデルの紹介をしてみたい。 ※この記事の内容に、アメリカ図書館協会(ALA)のディレクター、キャリー・ラッセル氏へのインタビューをくわえたロングバージョンは、ブックジャム・ブックス編集部編の電子書籍、『ニューヨークの夜と文学ギャングたち』(BinB

  • 神田古本まつりで「電子書籍」体験を

    昭和35年から開催されている神田古まつり。約100店舗が参加し、出品されるの数は100万冊以上だという。今年は10月27日(土)から11月3日(土)まで開催された。国内はもちろん、海外からも多くの「好き」「活字中毒たち」が訪れた。 古書探しはもちろんのこと、神保町の街情報もわずかなキーワードから「連想検索」によって探し出してくれる心強い存在が、2007年10月にオープンした「と街の案内所」である。神田古まつり開催期間中には多くの人々がこの案内所を訪れた。この「と街の案内所」には、2011年9月から未来の読書環境の提案を行なう実験室として、電子書籍端末による読書体験ができる「e読書ラボ」が開設されている。市販の電子書籍端末を一堂に展示し、実際に手に取って比較できる。多くの古書や新刊書籍を買うために人が集まる神田神保町で、電子書籍が体験できる貴重な場所である。 「電子書籍体験コーナ