フリマアプリ最大手のメルカリがフリマ以外にも成長の道を求め始めた。2017年11月以降、不要品の即時買い取りに動画を使った企業商品のネット通販、スキル売買といった新サービスを発表した。相次ぐ新サービスを可能にするのが同社の技術戦略だ。2年で5倍に急拡大したエンジニア組織をテコに人工知能(AI)などの技術開発を加速。外部機関と共同の研究開発組織も立ち上げるなど、フリマにとどまらない競争力強化へ「テックカンパニー」としての基盤を固めを急ぐ。 「売りたいモノが1秒でお金に変わる、フリマじゃないメルカリ」「法人企業が利用できる特区」「知識やスキルもモノと同じく簡単に教えたり学んだりできるように」――。スマートフォン(スマホ)を使って個人間でモノを手軽に売買するフリーマーケット(フリマ)アプリとして急成長したメルカリ。同社がこの1~2カ月で発表したサービスは、いずれもフリマとは異なる。 2017年1