【香港=河崎真澄、田中靖人】香港警察は4日、九竜地区の繁華街、モンコック(旺角)で3日から4日未明にかけて起きたデモ反対派とデモ参加者との衝突で19人を逮捕したと発表した。逮捕者のうち8人は「黒社会」と呼ばれる暴力団の関係者だったという。衝突では少なくとも警官6人を含む計18人が負傷した。 選挙制度の民主化を求めた学生や市民らによる大規模な街頭デモは、発生から1週間となった4日も反対派と市民や学生らのにらみ合いが続いている。負傷者は100人以上との情報もある。反対派による暴力行為はデモを収束させたい親中派勢力に「組織された攻撃」(学生団体)だった可能性が指摘されている。 目撃者によると、モンコックで市民らに暴行を働いたのは、同じ型の白いマスクをしたグループや、同じ青色の帽子をかぶったグループなど、数十人単位の男ら。入れ代わり立ち代わり現れ、座り込んでいた市民や学生に殴りかかった。