「新聞広告の力」を考える際、従来のリーチやフリークエンシーといった量的な指標だけでは説明がつかないことが多い。メディアの質的な要素に着目する動きが強まる中、最近、特に注目されているのがブランドと消費者との結びつきに対するメディアの貢献度を評価する「エンゲージメント」という考え方だ。「きずな」を強める新聞広告の活用にも応用できそうなこの「エンゲージメント」の考え方で、メディアの効果計測を確立しようというプロジェクトを、VOGUE NIPPONなどを発行するコンデナスト・パブリケーションズ・ジャパンがADKをメンバーに加えて立ち上げた。その考え方と方法について、亀井典明氏に聞いた。 エンゲージメントとは? ――そもそも「エンゲージメント」とはどういう考え方ですか。「きずな」と訳されることもありますね。 あるブランドと消費者とのつながりを強くするものであれば、すべてそれはエ