酔客らが駅のホームなどに残した嘔吐(おうと)物の処理専用の掃除機を、JR東日本の子会社「東日本環境アクセス」が開発した。同社はJR東管内の駅などの清掃を請け負っており、酔客が増える年末までに投入し、従業員らの労働環境改善につなげたい考えだ。 東日本環境アクセスによると、嘔吐物が見つかるのはターミナル駅の品川駅で平均1日20件、金曜日には50件に上る。忘年会や新年会の時期はさらに増え、新大久保駅では一晩で100件を超えたこともあるという。 現在は、おがくずや紙製の凝固剤をまき、ほうきとちり取りで回収している。見た目や悪臭に加え、ノロウイルスなど感染症の恐れもあり、従業員にとって「最も過酷な業務の一つ」(同社)になっている。