3月下旬の夕方、川崎市議選に立候補を予定する自民の男性現職が、JR駅前でビラを配っていた。マスク姿で控えめな声。「自民党」とは名乗らなかった。訳を聞くと「一応(党名を)外してますよね。意識して」。 川崎市は、旧統一教会と自民党の深い関係で注目された。教団トップと会合で同席していたことなどが追及された山際氏は、市内の中原、高津区がエリアの衆院神奈川18区の選出。市議会も、旧統一教会の関連団体関係者が要望し、自民、公明両党の議員が提案した「家庭教育支援法の制定を求める意見書」を2018年に可決した経緯がある。