ブラジル南部のパラナ州で、非常に珍しい化石が発見された。1本の指だけでバランスを取れた新種の恐竜だ。(字幕は英語です) 小さな歯の化石から周りの岩石を取り除いたとき、ブラジル、クルゼイロ・ド・オエステ古生物学博物館館長のネウリデス・マーティンズ氏は、特別なものを発見したと確信した。 この歯の持ち主は新種の恐竜で、しかも珍しいものだった。体の大きさは大型犬ほど。およそ9000万年前の砂漠を二足歩行していた肉食恐竜で、後ろ足の3本あった動く指のうち、真ん中の長い1本だけで体重を支えていた。ブラジルのパラナ州で初めて見つかった恐竜であることから、ベスペルサウルス・パラナエンシス(Vespersaurus paranaensis)と命名され、6月26日付けの学術誌「Scientific Reports」に論文が発表された。 後ろ足に動く指が3本あるため、ティラノサウルスと同じ獣脚類だが、歩くときに