日本政府の尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に抗議する中国の反日デモがますます激しくなっている。11日の日本政府の尖閣諸島国有化宣言で触発した反日デモは、北京や広州など中国国内の約80都市に拡大した。今回のデモは1972年の日中国交正常化以来40年ぶりの最大規模で、18日が満州事変の発端となった「柳条湖事件」(1931年9月18日)」の日であるため、反日デモはしばらく広がると予想される。 16日午後1時ごろ、南部の広東省広州では一部のデモ隊が日本総領事館内に乱入し、1階のロビーと2階の食堂のガラス窓を壊した。領事館の前に駐車されていた日本車1台も破損した。北京の日本大使館周辺に約1万人のデモ隊が集まるなど、中国全国で約8万人が反日デモに参加した。 山東省の青島ではパナソニックグループの電子部品工場など、日本企業の10工場にデモ隊が乱入し、火をつけ、生産ラインを破壊した。トヨタ自動車も青島販売