24日午後11時45分ごろ、三重県鳥羽市鳥羽で火事があり、3階建てビルと周辺の木造家屋計7棟が焼失、1人の遺体が見つかった。 ◇ 「鳥羽市の貴重な宝物が一夜で消えてしまった」 真っ黒に焼け落ちた「江戸川乱歩館~鳥羽みなとまち文学館」を前に、同市文化財専門員の野村史隆さん(73)は、こう言って立ちすくんだ。同館は、探偵小説の先駆者、乱歩(1894~1965年)と親しく交流した岩田準一(1900~45年)の自宅と書斎、蔵、展示館の4施設からなり、自宅と書斎が全焼した。未整理の資料がたくさんあったといい、野村さんは「調査にかかろうとした矢先の火災。残念だ」と肩を落とした。 江戸川乱歩館は2002年、木造2階建ての岩田の自宅を改装してオープンした。岩田は伊勢志摩の習俗や男色に関する研究に没頭し、「志摩の海女」「本朝男色考・男色文献書志」などを出版する一方、乱歩のほか、博物学者の南方熊楠、詩人の竹久
自民党の新総裁に岸田文雄氏が選ばれ、10月4日に開かれる臨時国会で総理大臣に任命されるのが確実となった。菅義偉総理の任期終了が秒読みとなったわけだが、それで全ての問題を忘れるとはならない。その1つが、岸田氏の地盤でもある広島で起きている。あの被爆者を慰霊する式典での挨拶の「読み飛ばし」だ。のりが付着していたから読み飛ばしたという。それは本当なのか?総理の挨拶を1人のジャーナリストが追った。(文・写真/宮崎園子) 「内閣総理大臣・菅義偉」と書かれた横長の紙 「挨拶」。そう書かれた白い紙の包みの中に、それは入っていた。 包みを開くと、中から蛇腹状にきれいに畳まれた横長の紙が出てきた。紙は和紙のような薄紙だ。 そこに、「内閣総理大臣」という文字を認めるのに、時間はかからなかった。 「令和三年八月六日 内閣総理大臣・菅義偉」 左端にそう書かれていた。蛇腹の起点となる右端には「広島市原爆死没者慰霊式
大英博物館と協力して古い新聞をデータ化し、サブスクリプション形式で提供している英Findmypast Newspaper Archiveは8月9日(現地時間)、18~19世紀に刊行された新聞約100万ページのデータを無償公開した。同社が許可すれば商用利用も可能という。非営利の場合は、著作権表示と参照元を明記すれば利用を認める。 提供するのは、大英博物館が保存する1720~1880年にかけて刊行された150紙のデータ。新聞のタイトルは、ジャマイカの政治動向を報じる「Royal Gazette of Jamaica」、英国で初めてカラーイラストを採用した「Colored News」など。 ユーザーはFindmypast Newspaper Archiveが提供するサブスクリプションサービス「The British Newspaper Archive」のアカウントを作成すれば閲覧できる。無償で閲
岩手県における震災犠牲者の「地震発生時」から「津波襲来時」までの避難行動をまとめたデジタルアーカイブ。東京大学大学院 渡邉英徳研究室×岩手日報社
東日本大震災の教訓を次の世代に伝えるため当時の資料や映像を集めてインターネット上で公開するデジタルアーカイブで、閉鎖や閉鎖を決めたものが相次いでいることが分かりました。専門家は震災の実態を伝えるデータが散逸するおそれがあるとして「防災の新たな知見に役立つ可能性がある資料を、どう残していくか議論が必要だ」と指摘しています。 東日本大震災に関連するデジタルアーカイブの取り組みをめぐっては、政府の復興構想会議が震災直後の2011年5月に「大震災の記録を永遠に残して科学的に分析し、教訓を次世代に伝える」ことを復興の原則に掲げました。 自治体や民間団体、企業などが被害や復旧・復興に関連する資料などを公開し、現在、確認できるだけでも40以上に上っています。 ところが、これまでに少なくとも3つが閉鎖したほか、今月末には日本赤十字社が東日本大震災と原発事故での活動記録や救護班員の手記、写真や動画などおよそ
2021年1月21日、神奈川県川崎市は、収蔵品レスキューの状況と被災収蔵品の処分について発表しています。 2020年12月25日時点での収蔵品レスキューの状況とともに、被災収蔵品4万2,237点を処分することや、処分に際しては「川崎市市民ミュージアム被災収蔵品の取扱について」に定めた所定の手続きを完了していることを報告しています。 市民ミュージアム 収蔵品レスキューについて(川崎市, 2021/1/21) https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000122172.html 川崎市市民ミュージアム収蔵品レスキューの状況及び被災収蔵品の処分について [PDF:1ページ] https://www.city.kawasaki.jp/templates/press/cmsfiles/contents/0000124/124881/Hodohappyoshiry
台風被災の川崎市市民ミュージアム、『少年マガジン』『鉄腕アトム』など4万点の収蔵品を廃棄処分に令和元年東日本台風によって収蔵庫の浸水と収蔵品の被災を受けた川崎市市民ミュージアム。川崎市は同館所蔵の資料約4万点について廃棄処分すると発表した。 被害を受けたマンガ雑誌等を収蔵する第6収蔵庫の様子 提供=川崎市 2019年10月の台風19号によって収蔵庫が浸水し、収蔵品が被災した川崎市市民ミュージアム。現在も修復作業が継続されるなか、約4万点の収蔵品を廃棄処分することが明らかになったた。 1988年に開館した川崎市市民ミュージアムは、写真やマンガ、グラフィック、映画、映像などの「複製技術芸術」の歴史に関わる総合的なコレクションを有する美術館。令和元年東日本台風では9つの収蔵庫が浸水被害を受け、収蔵品が被災した。昨年6月には約22万9000点の収蔵品が運び出されたが、いまだ修復作業は続いている。
米Twitterは1月26日(現地時間)、「Twitter API v2」の「学術研究」プロダクトトラックをリリースしたと発表した。昨年7月に予告していたものだ。このトラックは無料で、Twitter上のすべてのパブリックなツイートデータと、高度な検索やフィルタリングのツールにアクセスできる。また、従来の標準プロダクトトラックの20倍に当たる月間1000万件までのツイートを利用できる。 ただし、学術研究プロダクトトラックにアクセスできるのはTwitterが承認した学生あるいは学術機関の研究にフォーカスする従業員のみ。また、ドナルド・トランプ氏のアカウントのように永久凍結されたアカウントのツイートや削除されたツイートには、公開設定のものでもアクセスできない。 Twitterは「2006年にTwitter APIをリリースして以来、学術研究者は公開ツイートデータを使って国家による言論統制から新型
菅義偉首相が野党時代の2012年3月に刊行した単行本「政治家の覚悟」(文芸春秋)を改訂した新書が、20日に発売された。「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」と公文書管理の重要性を訴える記述があった章などを削除。官房長官時代のインタビューを追加している。新書は全244ページ。 菅氏は12年の単行本で、旧民主党政権が東日本大震災時、会議で十分に議事録を残していなかったことを批判し、「千年に一度という大災害に対して政府がどう考え、いかに対応したかを検証し、教訓を得るために、政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」などと断じていた。 だが、菅氏がその後、官房長官を務めた安倍晋三政権では、学校法人「森友学園」への国有地売却問題や首相主催の「桜を見る会」問題を巡り、政権に都合の悪い公文書や記録が改ざんされたり、廃棄されたりした
なぜそんな勘違いが起きているのかわからないが、「初期のツイッターは招待制だった」という話が出てきている。 「なんでツイッターを登録したのか覚えていない」というTogetterに「初期は招待制だった」というツイートが入っており、それを見たはてブが「そうだった」と同調しているのだ。 しかし、実際のところツイッターは招待制ではなかった。招待制だったのはミクシィとフェイスブックだ。 この話が出るまではツイッターが招待制だったという話は過去にない。いったいなにと勘違いしているのやら。 傍証として、ツイッターが出始めのころに紹介したブログでは招待制についての注記はどこにもない。 「今、何をしているの?」でつながる『twitter』 http://web.archive.org/web/20070406173543/http://www.100shiki.com/archives/2006/12/twi
水没した川崎市市民ミュージアムの収蔵品救出状況が明らかに。今年度中に地階からの浸水作品搬出を目指す2019年10月、関東地方を縦断した台風19号により、9つの収蔵庫への浸水と収蔵品の被害が確認された川崎市市民ミュージアム。川崎市は収蔵品レスキューの状況を公開し、今年度中を目処に被害を受けた収蔵品を地階から搬出する方針を示した。 被害を受けたマンガ雑誌等を収蔵する第6収蔵庫の様子 提供=川崎市 2019年10月12日から13日に関東地方を縦断した台風19号により、9つの収蔵庫への浸水と収蔵品の被害が確認された川崎市市民ミュージアム。10月22日より、独立行政法人国立文化財機構が有する文化遺産防災ネットワーク推進会議の協力のもと、被災した所蔵品の応急措置や、施設での一時保管を進めてきた。 このたび、川崎市は収蔵品レスキューの状況を公開。カビの発生や搬出経路の確保などの理由から、これまで搬出等を
【11月26日追記】この件、11月25日夜にミュージアムから回答がありました。下記のエントリで報告していますので、ご覧ください。 hrhtm1970.hatenablog.com 【以下、11月18日発表分】 本日、川崎市長と川崎市市民ミュージアム館長にあてて、以下の文書を発送しました。 2019年11月18日 川崎市長 福田紀彦 殿 川崎市市民ミュージアム館長 大野正勝 殿 学習院大学教授 夏目房之介 学習院大学非常勤講師 佐々木果(元川崎市市民ミュージアム臨時職員) 東京工芸大学教授 細萱敦(元川崎市市民ミュージアム学芸員、現同ミュージアム評議員) 東京工芸大学教授 伊藤剛 東京工芸大学客員教授 小野耕世 明治大学国際日本学部准教授 宮本大人(元川崎市市民ミュージアム資料等収集委員会委員) 明治大学米沢嘉博記念図書館スタッフ ヤマダトモコ(元川崎市市民ミュージアム嘱託職員) 漫画文化研
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