英国の電子ジャーナル・ナショナルサイト・ライセンス”NESLi2″の価値についてエビデンス・ベースで評価した報告書がJISC-Collectionsで公開されています。 Assessing the value of the NESLi2 deals http://www.jisc-collections.ac.uk/media/documents/jisc_collections/value_of_nesli_deals_revebase.pdf 参考: 英国のNESLi2、中小出版社の電子ジャーナルも対象に http://current.ndl.go.jp/node/7317 CA1501 (No.277) – デジタル学術情報のアーカイビング-英国JISCの動き- / 呑海沙織 http://current.ndl.go.jp/ca1501
相変わらずみなとみらいは無機質で不思議なところだった。午前中は1つフォーラムに出て、午後はシンポジウムに出た。とりあえずざっと書いておこう。 テクノロジー&マーケティング&デザインドリブンでこんな図書館できるんじゃない −Web2.0時代にみる図書館の社会的機能−2007年11月8日10:30-12:00 午前中のフォーラムは進行役もパネリストも皆さんベンチャー企業の社長さん達でした。あまりまとまりのない話し合いだったし、時間配分も失敗していたのだと思うけど、社長さん達が夢想する図書館に対する2つの提案は考える必要あるなと思った。 1つは、図書館の予算の話。いうまでもなく図書館の予算は今どんどん削減されているわけで、その一方でサービスはこれまでよりも充実させなければならない。んじゃあどうするかというときに簡単に思いつくのが、じゃあ自分でお金を集めましょうということだ。ここで寄付
ありとあらゆるはやりから距離をおく書物蔵(だからぜんぜん流行らぬ図書館史なぞに興味があるのだが)。 医学から来てるんだけど、エビデンス・ベースのなになに、というのが昨今の学会のはやりらしい。 で、日本図書館史研究にそれをもちこんだ座談会があったよう。流行らぬ館史研究なのでちと覗いてみた。 http://www.kaken-evidence.jp/workshop/5/event070728_1.html 一読、思ったとおりで笑う。やたらにインタビュー(オーラル・ヒストリー研究)してもだめなこと。やはり文書史料をきっちり押さえること。つまり、史学研究におけるエビデンスとはまず第一に文書史料で、証言は実は従であることなど。まあこれは史学的には徹頭徹尾あたりまえのような気がするが… だけどひとつ指摘しておきたいのは、長生きした人、あるいは勝ち組のオーラルをどう扱うかということが大きな問題なのでは
EBL(Evidence Based Librarianship)についての雑誌の記事(情報の科学と技術 Vol.57, No.5(20070501) pp. 226-232*1)を読んだ。その名の通り、根拠に基づく図書館業務。でもこれだけじゃあさっぱりわからん。カレントアウェアネス-E No.97 2006.12.20に分かり易く述べられているので、ちょっと拝借。 図書館業務に関する回答可能な「質問」を設定し,それを解決するエビデンスを発見し,評価し,活用し,意思決定に適用させる。エビデンスとして統合されるものは,利用者からの報告,実務者の観察,あるいは研究結果から抽出された事実である。このエビデンスの評価に基づいて,図書館の様々な業務,すなわち蔵書構築,レファレンスサービス,利用者教育,マーケティング等を行っていく。 なんだかいまいちつかみづらいですが、つまり「科学」的根拠に基づいた
ゲルフ大学図書館(カナダ)のチャットレファレンスの記録約600件を、内容や言葉遣いの観点で分析した研究が、オープンアクセス・ジャーナルの“Evidence Based Library and Information Practice”(Vo.2, No.2, 2007)に掲載されています。 この研究からは、学生がバーチャルレファレンスを、簡単に答えが得られるような単純な質問をするために使用しているのではなく、高レベルの研究を補助するツールとして使用しているが明らかになったそうです。また、図書館員と学生が使用している言葉にも、違いが見られたとのことです(例えば、periodicalとjournal、interlibrary loanとborrow from another libraryなど)。 この結果に基づき、図書館のオンラインサービス、蔵書、関係性、職員のスキル、場所としての図書館の5
EBLIPは専門性を変容させるのか?(第4回EBLIP国際会議報告) 2007年5月7日から3日間にわたり,米国ノースカロライナ州ダーラムで,EBLIP(E583,CA1625 参照)の第4回国際会議が開催された。総合テーマ「EBLIPを通して専門性を変容する」のもと,分科会3会場での口頭発表38本が行われたほか,会場ロビーに設けられたポスター展示のコーナーでは20本以上のポスター発表も行われた。また講演も前回が2本であったのに対して今回は5本が行われ,いずれも充実したものであった。 EBLIP国際会議は,2001年英国で開催された第1回の会議以降,カナダ,オーストラリアで開催されてきたが,米国で開催されるのは今回が初めてである。米国をはじめ,英国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランドなどの英語文化圏のほか,デンマーク,トリニダード・トバゴ,スウェーデンなどからあわせて200名以上の参
National Library for Health (NLH) Librarian Development Programmeが2月26日に開始していた、EBLIPを7週間で学ぶ企画“EBLIP-Gloss”が、終了しています。後半2週間は課題に取り組む時間に割り当てられており、それ以前の3月30日までに毎日配信された情報のアーカイブを見ることができるようになっています。 アーカイブ http://eblip-gloss.pbwiki.com/archive 3月27日には、Anne Blice氏が、EBLIPの将来についてインタビューに答えており、今後の課題として、英国内でもエビデンスを共有し、簡単に利用できるようなウェブスペースが必要であること、また図書館情報学教育や図書館の職務内容に組み込んでいくことが必要であること、などに言及しています。 参考: 7週間でEBLIPを学ぼう-“
根拠に基づいた図書館業務の設計 −実践家の成果の共有を目指すEBLIPの動向− 0. 図書館員自身の問題解決のあり方への問いかけ 例えば,患者も出入りする医学図書館で働くあなたがこんな場面に出くわしたとしよう。 最近,館内の本の紛失率が高い。そのことを憂い館議で発言したところ,どのような新セキュリティシステムを導入すべきか,あなたの責任で判断することになった。もちろんセキュリティシステムは非常に高額であり,軽率な判断をすれば,利用者や雇い主に非難されてしまうだろう。あなたならどうする? テレフォン(最近セキュリティシステムを導入した図書館員の友人に電話する)。 オーディエンス(図書館員のメーリングリストなどに選択候補を示し,投票してもらう)。 50-50(単純にどっちがいいか選ぶ)。 文献調査をし根拠に基づいて決断を下す。 答えは決まっただろうか(1)。 図書館で働く図書館員の多くが,新
リテラシー教育の専門家で構成する国際読書協会(International Reading Association)が、リテラシー関連でホットな話題というリストを発表しています。 これは、毎年リテラシー教育のリーダー的存在25人にインタビューし、その年ホットな話題となっているトピックスをリストアップして発表するもので、今年で11年目になるとのことです。 2007年最もホットなトピックは、思春期のリテラシーで、その他、第二言語としての英語、読書コーチ、エビデンスベースの読書研究・読書指導等7つのトピックが選ばれています。 What’s Hot, What’s Not for 2007 http://www.reading.org/publications/reading_today/samples/RTY-0702-hotnot.html 参考: CA1619 (No.290) – 米国の公共
EBLIPを学ぶためのウェブサイト“EBLIP-Gloss”(Evidence Based Library and Information Practice: Delivering Services that Shine )が立ち上がっています。 これは、National Library for Health (NLH) Librarian Development Programmeの一部として提供されているもので、サイトでは、EBLIPの手法と実践を学ぶ上で役に立つ知識・情報が、毎日アップされていくそうです。 期間は2月26日から4月14日までの7週間となっており、すでにイントロダクションなどのコンテンツが掲載されています。 Evidence Based Library and Information Practice: Delivering Services that Shine ht
英国のEvidence Baseが、図書館におけるEvidence Based Practiceの現状把握をするため、各図書館での研究やエビデンス収集の取り組み状況を調査し、その結果を公表しています。概要編のほか、児童図書館、専門図書館、大学図書館、公共図書館など、館種別のレポートもあがっています。 アンケート送付数:3,630館、回答数:211(5.8%)ですが、以下のようなことが報告されています。 ・半数が過去2年間に研究活動を行っている ・研究が行われているテーマとしては、利用者調査が多い ・今後研究に取り組む予定は81%で、2003年における回答よりも大幅に増加している ・研究活動の拡大の阻害要因は、時間と予算の不足である ・研究スキルに関する研修ニーズが高い 概要編 http://www.ebase.uce.ac.uk/docs/overview_report.pdf その他 h
オープンアクセス誌の『EBLIP』(Evidence Based Library and Information Practice)で、図書館の実務・実践に大きなインパクトを及ぼした研究、図書館情報学研究者に大きな影響を及ぼした研究、長い間記憶にとどまっている研究などの古典的研究文献のサマリーを集める特集を組むそうです。 『EBLIP』のエビデンス・サマリーの書式に従いつつ、その研究が、発表以降に及ぼした影響に焦点を当て、エビデンス・サマリーとしてまとめてくれる研究者のノミネートを受け付けています。 EBLIP special feature – classic research studies (Libraries Using Evidence – The Hub, ) http://librariesusingevidence.blogspot.com/2007/01/eblip-sp
2006年10月に、ニューキャッスル大学(オーストラリア)が中心となり、情報共有サイト『Libraries Using Evidence – eblip.net.au』を正式にスタートさせ、その中心となるコンテンツ”EBLIP Toolkit”の提供を始めています。 このサイトは、EBLIP(Evidence Based Library and Information Practice)の理論をよりどころにして実務及び研究活動をする図書館・図書館員をサポートすることを目的に開発されているもので、”EBLIP Toolkit”の開発自体もEBLIPの論理で進められています。 Libraries Using Evidence – eblip.net.au http://www.eblip.net.au/ http://www.newcastle.edu.au/service/library/g
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