ノーベル平和賞受賞者世界サミットが12日、広島市南区のホテルを会場に開幕。開会セッションに続き、「ヒロシマの遺産」をテーマに、ノーベル平和賞受賞者ら6人が討論した。 「初めて広島を訪問したのは1960年代だったと思う」というダライ・ラマ14世は、平和記念資料館に行ったときの印象を「本当におそろしい広島の模様をそこで見た」と語った。そして「核兵器が、絶対的な権力を持っており、激情にかられ理性の入る余地のない人たちの手に入ったらどうなるのか」と、核兵器廃絶の大切さを強調。「非武装化された世界を目指すべきだ。そのためには、私たちの世代がそのための考えをとりまとめなければならない」と話した。 デクラーク元南アフリカ大統領は「一時は核兵器を持っていたが、その核兵器を解体して放棄してしまった国の元大統領として、ここに立っている」とあいさつ。「さらに多くの国が核兵器を持とうとしている根本的な原因がな