Windowsの提供する機能のなかでも、最も怪しい使い方をするのがフックと呼ばれるもの。フックなんて知らなくたって大抵のものなら何とかなるけど、一度その甘美な魅惑に取り付かれてしまうと反射的に『フックを使って...』なんて考えるようになりかねないかなり危険な機能と言えるだろう。 フックというのはスレッドに取り付ける『盗聴器』のようなもの。スレッドに到着するメッセージをこっそり読み取って小細工をしてしまおうというのが基本原理。殆ど1〜2行で説明が終わってしまうことからもわかるように、フックを操作するために必要なAPIはかなり少なく3つ (『使われなくなりました』と明記されているものとコールバック関数のプレースホルダーを除く)しかない。具体的にはフックの取り付け、フックの解除、そして受け取ったメッセージの伝播というものがAPIとして提供されているだけ。一見簡単そうに見えるフックなんだけど、意外