金田伊功氏のアニメートについて「3D空間の取り込み」という観点で以下、まとめてみた。あの強烈なパースを持ち、そして歪んだ絵に関し、仮説を立て検証してみた(^^);。 まず上の『無敵超人ザンボット3』において、ザンボエースがマグナムを構えたシーンを見てほしい。 この激しいパースと、本来、眼から腕、そして銃までが一直線に並んでいるはずなのに、歪んでいる絵(特に左)。これにより強烈な立体感が絵に強い力を与えていることがわかると思う。 自身の作画について多くを語らずに逝ってしまったこの天才アニメータについて、この絵の謎に少しでも迫りたいという想いがいまだに僕の中に強くある(^^)。お付き合いいただければ、幸い。 ■仮説 アニメーションなので、立体感を奥行き方向に動く画で表現するのは当然として、金田伊功は一枚の絵にも3D空間を封じ込めている。 3D映像は左右の眼の視差で成立している。金田原画はそれを
THE ANIMATOR 1/YOSHINORI KANADA*金田伊功特集号《1970-1981》 発行 idly(アイドリー) 1982.10/17 企画・編集 A.H.S.(アッシュ♡アニメーション資料保存会) 岡崎信治郎 構成執筆 池田憲章・徳木吉春・中村学・草刈健一・岡崎信治郎 P142 + 小冊子acrobanchi op & ed 金田伊功 絵コンテ 本棚の金田伊功さん関連資料を眺めていて、この同人誌のことをひさしぶりに思い出して、思わず読み返していました。 1982年発行のこのファンジン、僕は単なる通販での購入者にすぎないのだけど、執筆者の方々の熱い想いのこもった一冊。あまりこの手の同人誌を持っていないのだけれど、金田関連の中でもかなり充実している一冊ではないかと思う。 ネットで検索しても、あまり情報がない(以下、関連リンクにまんだらけの情報を掲載)。 ということで簡単です
第9話★ハカナ過ギタ男 脚本:神山健治/岡田俊平 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/神山健治 演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹 美術監督:竹田悠介 まず冒頭の板津の回想シーンがいい。 自身の発明した「世間コンピュータ」で予言される板津の10,20年後。風にとばされるズボンに象徴される若者の無力感。背後に流れる音楽によって醸し出される哀愁。 ノイタミナは女性枠なはずであるが、実はこんな深夜だと生で観られる中心的視聴者は、板津のようなひきこもりなのかも。 あきらかにそうした視聴者に向けたメッセージが今回の神山監督のテーマのひとつである。 2010/12/22/Wed/21:22 戦後からやり直すため日本をミサイル攻撃 ¥8,883,000,000 残高¥14,189,000 レーダー上に幻の機影を映し出し、トマホークミサイルを発射させた。 そして、押入れの秘密基地で解明されるセレソンN
神山健治『映画は撮ったことがない』(INFASパブリケーションズ) 監督作「攻殻機動隊 SAC」のDVD販売が150万本を突破するなど、圧倒的支持を集めるアニメーション監督神山健治がカルチャー誌『STUDIO VOICE』にて創作の全て(?)を2年半に渡り綴った同名連載を書籍化。 ★スペシャル対談収録 押井守(『スカイクロラ』、『イノセンス』ほか) 中島哲也(『嫌われ松子の一生』ほか) 東のエデンNewsで知ったけれど、神山監督の『STUDIO VOICE』での連載がまとまって3/下旬に刊行される。(先月の『STUDIO VOICE』には『東のエデン』の絵をバックに1ページの広告が出てた) 押井監督との対談は、その短縮版が下記今月の『STUDIO VOICE』に掲載されている。 『STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2009年 04月号 スタジオ・ボイスの時代』 (STUDIO
BSアニメ夜話 09.2/26(木) 24:00~24:55 第三夜「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(2002-3年 監督・神山健治) 後藤隆幸(作画監督)/田中敦子(声優・草薙素子役)/松嶋初音(タレント)/宮台真司(社会学者)/岡田斗司夫(作家)/氷川竜介(アニメ評論家) かなり期待していたのだけれど、いまいちな出来。 最近、なんかアニメ夜話って低調な印象。マンガ夜話に比べると、どの作品も賛美する形になっているのがつまらない原因か。マンガ夜話での夏目房之介やいしかわじゅんのような批評するスタンスの人がいないのが原因かも。 アニメは、評論分野が漫画に比べて遅れている、ということなのだろうか。 SACは、社会学的な視点で、ずいぶん面白い分析ができるように思うけれど、宮台真司氏の言説も突っ込み不足。 番組の最後で、「社会の中の正義と悪の混沌としたしかたなさの海の中で生き
. NHK BSオンライン 『電脳コイル』へのメッセージ(BSアニメ夜話) 11月5日(水) 午前0:00~0:55(4日深夜) 第1夜「電脳コイル」 【出演】松嶋初音、平松禎史、稲見昌彦、氷川竜介、岡田斗司夫 【司会】加藤夏希、里匠 11月6日(木) 午前0:00~0:55(5日深夜) 第2夜「ガンバの冒険」 【出演】半田健人、仁藤優子、神山健治、椛島義夫、藤津亮太、岡田斗司夫 【司会】加藤夏希、里匠 11月7日(金) 午前0:00~0:55(6日深夜) 第3夜「劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮篇」 【出演】中島かずき、佐藤大、宮地真緒、福井裕佳梨、氷川竜介、岡田斗司夫 【司会】喜屋武ちあき、里匠 NHKのHPに正式に出席者が載っていました。 残念ながら磯監督の出演はありません。しかしオープニング等の演出の平松禎史氏と、ヴァーチャルリアリティの研究者の「コイリスト」稲見昌彦氏が出演。 コ
トヨタ メタポリス 開設 …押井守が近未来の都市空間をテーマに監修(Response) トヨタ プレスリリース トヨタメタポリスは、ココアが開発したネット上の3次元仮想都市『meet-me』内で同日から試行版を運用、5月12日にオープン記念イベントを行った後、今年10月にグランドオープンの予定。若年層をターゲットにした新たな情報発信媒体として運営していく。 TOYOTA METAPOLIS(公式HP) 「押井守監修の原画(作画:平田秀一)からメタポリスができるまで」というコーナーも有。 またこの公式HPから無料で『meet-me』のメタポリスへ登録可能。高層マンションを住居にして、押井守監修の未来都市を探索できる。(と言ってもなんだかプレスリリースを見ると、もろトヨタの車の宣伝ばかりの街のようで、これで「若年層」への情報発信ができるのか、既に不安??) ミュージアムの建物が最近の押井守の映
アニメギガ 板野一郎 板野サーカスの自身による手法解説等、ファン必見な特集だった。 広角レンズの効果とか、ミサイルの噴煙を流体として、風によって流す手法を実例で説明している。そして『マクロス』から『マクロスプラス』、ウルトラマンのCGへの進化。 ジャパニメーションの進歩のため、作画技術の「量産化」を語る熱い姿が素晴らしい。 そして最新作は以下。 ブラスレイター(公式HP) (wiki) プロモーションムービー(特設ページ) 近未来のドイツ市街。その街では突如、死体が蘇り「異形の姿」となって人を襲う謎の事件が勃発していた。そんな中、生態のまま悪魔の姿へ自由自在に変化する者達が来訪する。 これ、CGで描かれているとのこと。 CGの特質を活かし、2D手描きではありえないこのキャラクターのディテイルの凝り方がいい。 公式HPのオープニングでは、板野サーカスな貯めの効いたミサイルも登場。スピーディで
押井守監督最新作 映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト (shamonさんのひねもすのたりの日々: 精霊の守り人地上波放送記念 「二ノ宮~青池/ナユグ 逃走の旅路を巡る」より) 「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」、 8月2日(土)公開決定!! 期待の戦闘機映像の一部が垣間見えます。もっと観たい! 『イノセンス』と同じ川井憲次の音楽とスカイ・ウォーカー・サウンドの音響が今回も冴えわたっている感じ。ドキドキするようなあの押井守の音にまた出会えるのもとても楽しみ。 早く劇場の大音響を浴びてみたいもの。 ◆関連リンク ・『カウントダウン・オブ・「スカイ・クロラ」count.3』(amazon) 3月19日(水)には、未公開映像がタップリ収録された、『カウントダウン・オブ「スカイ・クロラ」Count.3』が、発売されます。 押井監督が映画を生み出す為に
BSアニメ夜話 第8弾 『時をかける少女』6/27 出演 筒井康隆、江川達也、岡田斗司夫、渡辺隆史、氷川竜介、加藤夏希、里匠 ◆アニメ夜話に筒井康隆登場 今回の見どころはなんといっても筒井康隆御大の登場。 ベティとか往年のスラプスティックアニメについては、数々エッセイのある筒井だが、ジャパニメーションについて語ったのは見たことがない。 辛らつであるが、他の誰よりも深く『時かけ』を語る筒井の姿に、アニメ夜話のいつもの温いファンの集い的雰囲気が引き締まった見事なパネルディスカッションであった。 タイムリープによる時間移動の整合性について、隣に座る渡辺隆史プロデューサーに、自分の原作ではきっちりと辻褄を合わせているのに、映画は合わせていない。「突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるんですよ。自転車くらい、ちゃんと修正しとけよ」と凄む筒井。右の写真の眼が怖い(^^)。本気でなく演技ですが、、、。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く