音楽や映画のネット配信もすっかり定着したが、一方でCDやBDといった既存パッケージメディアにも高音質化や高画質化といった新しい動きが出てきている。前回は、タワーレコードの復刻タイトルや「プラチナSHM」などを取り上げたが、後編ではBlu-ray Dsicの動向を中心に紹介していこう。 AV評論家・麻倉怜士氏。手に持っているのはユニバーサルが発売したBDオーディオ「PURE AUDIO」のカラヤン指揮「マーラー:交響曲第5番」。3500円で10月9日に発売予定 ――BDオーディオには目立った動きはありますか? 麻倉氏: BDオーディオも順調に推移していて、ユニバーサル・ミュージックの参入がトピックです。同社は「ピュアオーディオ」というブランドを使い、これまでの名盤を192kHz/24bitのステレオ音源として販売しています。日本で買えるカタログを紹介します(表)。 BDオーディオの場合は、プ