こんにちは。弁護士の林 孝匡です。 宇宙イチ分かりやすい解説を目指しています。 裁判例をザックリ解説します。 「君のミスで2000万円の損害が出たんだ。払え」 会社が従業員に対して訴訟を提起。 ~ 結果 ~ 従業員の勝訴です。裁判所は「払わんでよろし。従業員1人に責任を負わせるのは酷だわ」と判断。 裁判所はさらに「話は変わるが残業代500万はらえよ」とダメ押し。とどめに「お仕置きね。+300万円も払え」と経絡秘孔を突きました。 アベシです(エーディーディー事件:大阪高裁 H24.7.27) 以下、くわしく解説します。 登場人物 会社は、コンピューターシステムの企画、設計などを行う会社(従業員は40人くらい)(以下「Y社」)。Xさんは社長に誘われて入社しました。担当していた仕事はプログラムシステムの開発などです。 どんな事件か 時を経てXさんは課長に就任。大口顧客F社を担当する責任者に就任。