仙台市は1日、フィリピン東部沖の地震に伴って津波注意報が発令された8月31日夜に防災行政無線からの注意を促す放送が、約1時間半遅れたと発表した。 市消防局によると、注意報発令3分後の午後10時10分、同局消防情報センターにいた同局指令課職員が、5分おきに自動で音声が流れるよう津波情報伝達システムを操作した。しかし、一部の機器の電源が入っていなかったため、市沿岸部などの防災行政無線27基、戸別受信機104台で、注意報の発令や、海岸線に近づかないよう呼びかけるはずの音声が流れなかった。 同センターにも戸別受信機はあったが、関係機関との連絡などに追われ、だれも確認していなかった。別の課の職員が午後11時26分、音声が流れていないことに気付き、同46分から10分おきに3回の放送を行った。 常時入っているはずの電源が切れていた理由は不明という。同局の小野清・防災担当参事は「命に直結する重要なシステム