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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (640)

  • 繁殖を止めるために遺伝子組み換えされた蚊、自然界に放たれ裏目の結果に

    <殺虫剤に代わる蚊の防除手段として、遺伝子組み換え蚊が注目されているが、成体になるまでに死亡するはずの遺伝子組み換え蚊が予想外の実験結果になっている......> 蚊は、私たち人類にとって最も有害な害虫である。マラリアや黄熱、デング熱、ジカウイルス感染症、日脳炎、チクングニア熱などを媒介することで知られ、世界保健機関(WHO)によると、2017年3月時点で、これらの蚊媒介感染症により年間およそ45万人が死亡している。蚊は主に熱帯、亜熱帯地域で生息するが、地球温暖化に伴って蚊の生息域が拡大しつつあり、蚊媒介感染症の伝播リスクも広がっている。 遺伝子に影響を与えず、個体数を減少できる、という狙い 近年、殺虫剤に代わる蚊の防除手段として、遺伝子組み換え蚊が注目されている。英バイオテクノロジー企業のオキシテックでは、黄熱、デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱を媒介するネッタイシマカの遺伝

    繁殖を止めるために遺伝子組み換えされた蚊、自然界に放たれ裏目の結果に
    nagaichi
    nagaichi 2020/05/31
    組み換えられた遺伝子は蚊の吸血行動によって哺乳類にベクターされ、万物の霊長を気取る某種もその繁殖が止まってしまうのでした。
  • コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当局の科学者「恐ろしい」

    コロナ流行の最中、テラス席で日差しを楽しむ人々(ストックホルム、3月26日) Janerik Henriksson/REUTERS <厳しい封鎖措置を取らずに集団免疫獲得を目指す政府の方針は正しかったのか> 新型コロナウイルス対策で厳しいロックダウン(都市封鎖)を行わないという独自路線を貫くスウェーデン(人口1千9万人)では、5月7日の時点で同ウイルスの感染者が少なくとも2万4623人、死者の数は3040人に達している。 この状況についてスウェーデン公衆衛生局の疫学者アンデシュ・テグネルは6日の記者会見で、「死者数3000人だ。これは恐ろしい数字だ」と語った。 テグネルは同国の新型コロナウイルス対策の責任者で、これまではロックダウンを行わない政府の決断を支持してきた。だが今では、反ロックダウン戦略が最善の選択肢だという考え方に「納得はしていない」と認めている。 「まったく納得はしていない。

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当局の科学者「恐ろしい」
    nagaichi
    nagaichi 2020/05/08
    人口1023万人の国での死者3000人突破は、死者2万人を越えてる南欧の列国に伍するインパクトがありそう。そもそも免疫が不確かという話も出てるからなあ。
  • 「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

    <より多くの人をウイルスにさらすことで集団免疫を獲得する、というスウェーデンだけの「人体実験」には国内から反対も出始めている> ロックダウンに頼らない独特の新型コロナウイルス対策で知られるスウェーデンで、感染者が増え続けている。しかも米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、死亡率は4月30日時点で12%超。これは、感染者が1000人を超える国の中で6番目に高い割合で、現在の感染拡大の中心地で死者数も最多のアメリカ(約5.8%)、ウイルスの発生源とされる武漢市がある中国(約5.5%)と比べても2倍以上の高さだ。 新型コロナウイルスの感染拡大を抑える対策としては、北欧諸国も含むヨーロッパの多くの国が全国的な封鎖措置を取り、厳しい移動規制を敷いている。こうしたなか、スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線を貫いており、ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に
    nagaichi
    nagaichi 2020/05/02
    死亡率が異様に高くなるのは、1.強毒化変異した株が流行っている、2.医療崩壊して死ななくていい患者が死んでいる、3.感染者の把握数が低く見かけの死亡率が高くなっている、さてどれ?
  • 難民危機で台頭しウイルス危機に敗れたドイツ極右

    煽られた危機ではなく物の危機がやってきたとき、ドイツ人が頼ったのは落ち目と言われたメルケルだった Michel Kappeler-REUTERS <新型コロナウイルスの大流行で分断されたヨーロッパの現状は、まさに極右政党の主張どおり。だが国民の注目は政府に移り、極右勢力の影響力は一気に失われた> ドイツの極右ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢」(AfD)はこれまで、ほぼ定期的に世間の注目を集め、それを政治的な勢いに変えてきた。 AfDに属する政治家たちは天性の挑発の才能に恵まれており、難民と移民排斥への執拗なこだわりと政府の失敗を非難する無数のネット投稿を通じて、AfDは常にマスコミで大きく扱われ、ドイツ政治的議論の方向性に不釣り合いに大きい影響力を発揮してきた。 AfDは今も難民を攻撃するメッセージをツイートし、アンゲラ・メルケル首相の政府を非難している。新型コロナウイルスの大流

    難民危機で台頭しウイルス危機に敗れたドイツ極右
  • コロナ禍のマレーシアで始まった「ドラえもん大喜利」

    <東南アジアで新型コロナウイルスの感染者が最も多いマレーシア。外出禁止令も出たこの国で、政府の不手際によって日のドラえもんが思わぬ「炎上」をしている> 思わぬところで「ドラえもん」が炎上している。 舞台は東南アジアのイスラム教国マレーシア。現在、新型コロナウイルスの感染者が東南アジアで最も多く、アジアで初めて国境封鎖が実施され、事実上の外出禁止令が2月中旬から出されている。今、世界各地で「外出禁止ストレス」によるDV被害が報告され、国連も警鐘を鳴らし始めている中で、マレーシアの政府機関が自宅での夫婦喧嘩や言い合いを少しでも避けるためにがどう振る舞うべきか、SNSでドラえもんを引き合いにアドバイスを試みた。しかし、その内容がいささか女性たちの反感を買ってしまったようで――。 マレーシアの女性・家族・社会開発省が3月30日にFacebookやインスタグラムを通じて投稿したのはこんな内容だ。

    コロナ禍のマレーシアで始まった「ドラえもん大喜利」
  • 【特別寄稿】作家・閻連科:この厄災の経験を「記憶する人」であれ

    <ノーベル文学賞候補の「中国で最も論争の多い作家」が説く新型コロナウイルスの経験を忘れる愚かさと恐ろしさ。「中国では発表できない」として、誌「新型肺炎 何を恐れるべきか」特集(3月10日号)に寄せられたメッセージを全文公開する> 「李文亮のような『警笛を吹く人』にはなれないのなら、われわれは笛の音を聞き取れる人になろう」 ──閻連科 李文亮(リー・ウェンリアン)とは、昨年末から原因不明の肺炎患者の増加に気付いて感染拡大の警告を発したことで処分を受け、その後自らも感染して亡くなった30代の武漢在住の眼科医である。 閻連科(イエン・リエンコー)は、村上春樹に次ぐアジアで2人目のカフカ賞受賞作家で、ノーベル文学賞候補としても毎年のように名前が挙がる、世界中で読まれている中国の作家だ。日でも『人民に奉仕する』『愉楽』『炸裂志』など少なからぬ翻訳が刊行されており、ファンは多い。中国ではたびたび作

    【特別寄稿】作家・閻連科:この厄災の経験を「記憶する人」であれ
  • ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援

    ドイツの救済パッケージでとくに注目を集めているのが、フリーランサーや芸術家、個人業者への支援だ。文化相は「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言した......> 25日、新型コロナウイルスによる経済への打撃を緩和するための総額7500億ユーロの財政パッケージがドイツ連邦議会で承認された。長年の財政均衡主義を改め、憲法で定められている借り入れ制限を一時停止、1560億ユーロの新規国債を発行する。さらに株式購入や企業への融資提供目的で設立するドイツ復興金融公庫が、必要に応じ最大2000億ユーロの債券を発行する。 ドイツの救済パッケージでとくに注目を集めているのが、フリーランサーや芸術家、個人業者への支援だ。モニカ・グリュッタース文化相は「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言。大幅なサポートを約束した。 英米と比べてもかなりの規模 ドイツには約300万人の個人ま

    ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援
  • 世界人口の6~7割が存在も魅力も知らないまま絶滅させられそうな哺乳類センザンコウを追うドキュメンタリー

    <センザンコウは木に登る、保護されても脱走して自分の家に帰る、人に懐いて後を追う。そんな愛すべき動物が漢方薬のために殺され、今は「新型コロナウイルスの媒介者」と疑われ、種そして生存が危ぶまれている> センザンコウは、密売が世界でもっとも多い哺乳類で、絶滅の危機に瀕している。その上最近では、新型コロナウイルスを媒介したという疑いもかけられている。だが同じ密猟対象でもゾウやサイと違うのは、世界人口の6~7割がセンザンコウの存在さえ知らないことだ。生態は謎だらけでミステリアスな反面、ときには犬やのように人間と絆を結ぶこともあるというセンザンコウの魅力とその残酷な運命を世に知らしめるために作られたドキュメンタリーがある。『Eye of the Pangolin(センザンコウの目)』だ。 <参考記事>新型コロナウイルスを媒介したかもしれない「センザンコウ」って何? 撮影班は、2年をかけて南アフリカ

    世界人口の6~7割が存在も魅力も知らないまま絶滅させられそうな哺乳類センザンコウを追うドキュメンタリー
  • 「ホライモリは悲しんだ」......7年間、同じ場所で動かない

    <光のない洞穴に適応して目が皮膚に埋もれているウーパールーパーの一種のホライモリが、7年間にわたって観察された......> ウーパールーパーの一種である両生類のホライモリは、東欧ディナル・アルプス山脈の洞窟で生息する、既知で最大の洞穴性の脊椎動物だ。 ほとんど光のない洞穴に適応し、視覚は発達せずに目が皮膚に埋もれている一方、聴覚や嗅覚、電気感覚、磁気感覚に優れている。また、洞穴は料が乏しいため、代謝が遅く、代謝の遅さゆえ、寿命が極めて長く、100年に達するものもいる。 洞穴には外敵が存在せず、身を守るために逃げる必要がない ハンガリーのエトヴェシェ・ロラーンド大学の研究チームは、2010年から2018年にかけて、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部トレビニェの洞窟で生息するホライモリの成体26匹に個体を識別できるタグをつけ、行動範囲を観察した。一連の研究成果は、学術雑誌「ジャーナル・オブ・ズー

    「ホライモリは悲しんだ」......7年間、同じ場所で動かない
    nagaichi
    nagaichi 2020/02/22
    樹木的なタイムスパンで生きているみたいな。だが木石にあらず。
  • 夜間に発電できる「反ソーラーパネル」が考案される

    <カリフォルニア大学デービス校の研究者が、熱放射型光起電力と放射冷却の概念を応用した「夜間光電池」を開発した......> 太陽光発電は、地上に降り注ぐ太陽光を活用した発電手法として広く用いられてきた。世界全体の太陽光発電の導入量は2017年時点で100ギガワット(GW)に達している。 しかし、太陽光発電は、日中しか発電できないというデメリットがある。そこで、太陽光発電とは真逆のアプローチにより、夜間に発電する代替的な発電手法が考案された。 不可視赤外線が宇宙空間に向けて放射されて...... 米カリフォルニア大学デービス校(UCD)のジェレミー・マンディ教授らの研究チームは、熱放射型光起電力と放射冷却の概念を応用した「夜間光電池」を開発し、2020年1月15日、アメリカ化学会(ACS)の学術雑誌「ACSフォトニクス」でその研究成果を発表した。 これによると、「夜間光電池」は、夜間に、太陽

    夜間に発電できる「反ソーラーパネル」が考案される
    nagaichi
    nagaichi 2020/02/18
    どうだろ。コスト含めて実証してもらわないとなんとも。
  • 情熱と衝動とアニメ愛、日本で声優の夢をかなえた中国人・劉セイラ

    MAKOTO ISHIDA FOR NEWSWEEK JAPAN; HAIR AND MAKEUP BY YUKI OMORI <大学から日語を学び始めた中国人が、数多の困難を乗り越え、日でプロの声優として活躍している。子供の頃に好きだったのは『幽☆遊☆白書』や『らんま1/2』。高校生のときに『鋼の錬金術師』に出合い、人生が変わった> ※誌「私たちが日の●●を好きな理由【中国人編】」特集より 「俺は今、猛烈に燃えている!」 そう叫ぶと、言葉通り瞳に炎が燃え始める――往年の名作『巨人の星』が初出と聞くが、昭和の熱血少年アニメにありそうな場面だ。今やギャグでしか使われなそうな演出だが、目の前に座る小柄な女性声優はまさに目から炎を噴き出さんとする勢いで、情熱と衝動に突き動かされてきた半生を語り始めた。 劉(りゅう)セイラは北京出身の声優。東京の声優事務所、青二プロダクションに所属して今年

    情熱と衝動とアニメ愛、日本で声優の夢をかなえた中国人・劉セイラ
  • 新型肺炎で中国の調査報道は蘇るか

    <新型肺炎報道でふたたびスポットライトを浴びる中国の調査報道。反面、従事する記者の数は近年激減しているともいわれる。社会の透明性を担保する原動力のひとつでもある調査報道は、この事件をきっかけにかつての栄光を取り戻す事ができるのか。> 米ワシントン・ポスト紙のウォーターゲート事件報道のように、雑誌や新聞などの紙媒体は長年にわたって社会不正や権力の闇を暴く調査報道の主役を担ってきた。多くのメディアがプロパガンダ機関として党・政府に組み込まれている中国でも、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)報道では多くのメディアが様々な方法で規制や圧力をくぐり抜け、素晴らしい調査報道を行った。 しかし現在、世界のどこを見ても紙媒体はネットにあふれる無料情報の波に押し流され、経営面で苦境に立たされている。この状況は時間も手間もかかる割に直接部数に貢献することが少ない調査報道をも確実に蝕んでいる。加えて中

    新型肺炎で中国の調査報道は蘇るか
  • ブティジェッジは米史上最もデータを駆使する「天才政治家」

    筆者は1年以上前から、次の大統領はブティジェッジだと公言していた JONATHAN ERNSTーREUTERS <米大統領選の民主党予備選で、38歳のピート・ブティジェッジが大躍進。初戦のアイオワ州で勝利、次のニューハンプシャー州で僅差で2位に躍り出たブティジェッジは、なぜ勝つことができたのか。ブティジェッジの友人であるサム・ポトリッキオ教授が明かす、「ピート大躍進の秘訣」> アイオワ州党員集会が行われた翌朝、滞在先の東ヨーロッパで目覚めると、大量の電子メールが届いていた。メールを送ってきた人たちは私を「政治の賢者」「予言者」などと呼び、中にはどの会社の株を買えばいいか教えてくれという人までいた。 11月の米大統領選に向けた民主党候補者指名レースの初戦である2月3日のアイオワ州党員集会では、ピート・ブティジェッジが首位になった(集計の混乱により再集計が行われる可能性があるが)。これは大方の

    ブティジェッジは米史上最もデータを駆使する「天才政治家」
  • マスク姿のアジア人女性がニューヨークで暴行受ける

    Asian Woman Allegedly Attacked in New York for Wearing Protective Mask <地下鉄の駅で女性が「病気持ち」「俺に触るな」と罵倒され殴る蹴るの暴行を受けた。アジア人のマスク姿が恐ろしいものに見え始めているのか> ニューヨークの地下鉄の駅で、男がマスク姿の女性に暴行を加える事件が発生した。ニューヨーク市警(NYPD)は、新型コロナウイルスに関連したヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性があるとして、女性に被害を届け出るよう呼びかけている。 NYPDは、事件の様子を捉えた動画をソーシャルメディアで共有。マンハッタンのグランドストリート駅のなかを走る女性の前に突然男が立ちはだかり、手や脚や傘で殴る蹴るの暴行をするのが映っている。「俺に触るな」と、怒鳴る声も入っていた。 Chinese woman gets attacked for w

    マスク姿のアジア人女性がニューヨークで暴行受ける
  • 日本の高齢者のITスキルが、世界の中でも著しく低い理由

    <「もう年寄りだからパソコンは苦手」は、世界の常識ではない> NHK次期会長のみずほフィナンシャルグループ名誉顧問・前田晃伸氏(75)が、パソコンを持っておらず、インターネットも接続していないと発言したことが話題になっている。 NHKは今年からネット常時同時配信に乗り出すことが決まっており、就任会見では記者から関連の質問が集中したが、前田氏は「実はインターネットとかパソコン持っていないんですが......」「相当古い人間で、常時配信がどんなものかも分かっていない。1月までもうちょっと勉強させてほしい」と発言。就任までの間に勉強させてほしいと述べるにとどまった。 今後のNHKにとってネット配信は極めて重要なサービスの1つだが、組織トップがそのサービスについて知見を持っていないということでは、一部から不安視する声が出るのもやむを得ないだろう。もっとも経営者は経営能力があればよく、必ずしもIT

    日本の高齢者のITスキルが、世界の中でも著しく低い理由
    nagaichi
    nagaichi 2020/01/23
    「一定の年齢を超えると、能力にかかわらず全員が管理職的な仕事に従事し、現場から離れてしまう」<一昔以上前の常識で語られているような気がするし、管理職のほうがITスキル必要だろ。
  • 元CIA工作員が占う2020年の世界――危険な「伝統回帰」が戦後秩序を崩壊させる

    シリアの内戦は温暖化 と人口増が原因(首都 ダマスカス近郊) AMMAR AL BUSHYーANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES <人の移動と技術の進歩と温顔化が促す「血と土と紙」信奉で、政治経済のバランスが崩れ始めた――誌年末合併号「ISSUES 2020」特集より> あの時は気付かなかったが、筆者は1987年に未来の世界と遭遇していた。 パリの路地裏の目立たない堂で、ある情報源の男と接触していた時のこと。男は極右の有力政治家で、機械と外国人がヨーロッパの魂を破壊していると熱く語った。 こいつを止めるには、よそ者を追い出し、ヨーロッパを再び純化して「血と土と神」でつながる民族意識を高めるしかない。彼はそう言った。 いや、そういう思想は第二次大戦で犠牲になった8000万の命が否定したはずだと反論しても、彼は頑として譲らなかった。 しかしその後の歳月を通じて、私は気付か

    元CIA工作員が占う2020年の世界――危険な「伝統回帰」が戦後秩序を崩壊させる
  • 韓国・文在寅政権──モンスターになってしまったモンスターハンターたち

    韓国で大学の掲示板に文在寅大統領を批判する内容の壁新聞を貼り出したところ、「建造物侵入罪」で起訴され問題となっている ......> 最近、韓国である大学生が起訴された、起訴容疑は「建造物侵入罪」。学生は大学内に入り掲示板に文在寅大統領を批判、風刺する内容の壁新聞を貼り出したのだが警察がこれを私的な空間への無断侵入として送検、検察もこれを認め起訴に至ったのである。 この事件韓国内でも話題となった。表現の自由を弾圧するものではないかという批判、そして普段大学のキャンパスは近隣住民にも開放されている空間で、学生が壁新聞を貼った日も誰もが自由に出入りできる状況だったのにそれを起訴するのはやり過ぎだという声が上がったからだ。 これに対し警察は「大学からの捜査依頼があったためだ。大学側の意志に反し入ったのであれば侵入罪が成立する」と反論したが、程なくこの警察の説明が嘘であったことが判明した。大学

    韓国・文在寅政権──モンスターになってしまったモンスターハンターたち
  • 世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している

    <国際学力調査「PISA」による日の子どもの読解力の低下が話題となっているが、もっと深刻な問題は世界で日だけがデジタル化の潮流に逆行していること> 経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査「PISA2018」の結果によると、日の生徒(15歳)の読解力は15位となっている。前回2009年の調査時の8位から大幅に低下したことで「PISAショック」と騒がれているが、その原因としてコンピュータ形式のテスト(CBT方式)に慣れていないことが指摘されている。 今の10代は幼少期から情報機器に囲まれて育ったデジタルネイティブの世代だが、日の子どもはスマホは使うものの、パソコンの使用率は低い。上記調査によると、「自宅にノートパソコンがあり、自分もそれを使う」と答えた生徒の割合は35%でしかない。アメリカ(73%)、イギリス(78%)、果てはデンマーク(94%)とは大きな違いだ(デスクトップパソコ

    世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している
  • 台湾・蔡英文総統「統一を目指す中国が提案する『一国二制度』は香港で失敗した」

    11日の台湾総統選で再選を目指す蔡英文総統(写真)は新年の演説で、統一を目指して中国が提案する「一国二制度」は香港で失敗したと述べ、受け入れを拒否する考えを示した。写真は昨年12月、台北市で撮影(2019年 ロイター/Ann Wang) 台湾の蔡英文総統は1日、統一を目指して中国が提案する「一国二制度」は香港で失敗したと述べ、受け入れを拒否する考えを示した。 1月11日の総統選で再選を目指す蔡氏は新年の演説で、台湾の主権を守ると強調。中国が圧力を強める中、自由と民主主義を保障する仕組みを築くと語った。 蔡総統は「香港の人々は『一国二制度』が明らかに実現不可能であることを示した」とした上で、「香港の情勢は悪化し続けている。政府の権力乱用で『一国二制度』への信頼は傷ついた」と述べた。 台湾立法院(議会)は12月31日、中国から政治的影響が及ぶことを阻止するための「反浸透法案」を可決した。中台関

    台湾・蔡英文総統「統一を目指す中国が提案する『一国二制度』は香港で失敗した」
  • ヒトの老化は、34歳、60歳、78歳で急激に進むことがわかった

    <スタンフォード大学の研究チームがヒトの血漿タンパク質を分析したところ、老化は一定のペースで継続的に進行するのではないことがわかった ......> 血中のタンパク質の測定によってヒトの健康状態を診断できることは広く知られているが、このほど、血中のタンパク質レベルによって、ヒトの年齢を精緻に予測できることがわかった。 老化は一定のペースで継続的に進行するのではない 米スタンフォード大学のトニー・ウィス=コレイ教授らの研究チームは、18歳から95歳までの4263名から得た血液サンプルを用いて2925の血漿タンパク質を分析し、2019年12月5日、その結果をまとめた研究論文を学術雑誌「ネイチャーメディシン」で発表した。 この研究論文では、老化は一定のペースで継続的に進行するのではなく、34歳の青年期、60歳の壮年期、78歳の老年期という3つのポイントで急激に進むことも示されている。 タンパク質

    ヒトの老化は、34歳、60歳、78歳で急激に進むことがわかった