親子間の殺人未遂事件を審理する神戸地裁(東尾龍一裁判長)の裁判員裁判の第2回公判が8日、開かれた。被告人質問で殺人未遂罪に問われた砂野政雄被告(40)が今後の生活の見通しについて語ると、女性の裁判員は「甘いのではないか」と切り込んだ。 検察側は「身勝手な犯行」として懲役5年を求刑。弁護側は最終弁論で「十分反省している」と懲役3年、執行猶予4年が相当と主張して結審した。9日午前、判決を言い渡す。 砂野被告は今後の見通しについて「仕事を自分で見つけ、やっていく。(就職で)父の知人には頼りたくない」と発言。これに女性の裁判員は「言い方がきついのですが、甘いのではないかと思います。わたしであればプライドを捨てても、仕事が合わなくてもとにかくお金を稼ごうと思います」と指摘。砂野被告は「ごもっともだと思います」とうなだれた。