東京大学は9月9日、日本アイ・ビー・エム(IBM)と提携し、IBMの量子コンピューティングシステムと利用企業や団体を結ぶ「IBM Q Network」に参画したと発表した。これにより、IBMが開発する量子ゲート方式の量子コンピュータ「IBM Q」の最新システムに東京大学から直接アクセスできるようになる。量子コンピュータ研究や教育に役立てる。 IBMが開発する量子コンピュータの最新モデルである「IBM Q System One」は、20個の量子ビットに対しゲート操作することで量子アルゴリズムを計算できるマシン。量子ビットのエラーを訂正する技術や量子ビット数に課題があることから、「NISQ」(ノイズあり中規模量子デバイス)に分類される。 既に知られている量子アルゴリズムで有用な計算をするには、「エラー訂正技術が進歩した上で1万~10万量子ビット必要」ともいわれており、そのようなマシンが実現する
東京大学の最寄り駅の一つ、丸ノ内線「本郷三丁目」駅を降りてすぐの雑居ビルの一室に、世界有数の競争力を持つ量子コンピュータのベンチャー企業がある。 会社名はMDR。東京大学出身の湊雄一郎さんが2008年に設立した。湊さんは元々建築事務所で建築デザインを手掛けており、MDRも設立当初はデザインを仕事としていた。しかし、あるきっかけで13年ごろに金融工学のビジネスへと舵を切る。 金融工学の効率的な計算を模索する中で量子コンピュータに注目した。15年にカナダの量子コンピュータベンチャー「D-Wave」を訪問した後、D-Wave製量子コンピュータの計算を再現するシミュレーターを個人で作成。以来、量子コンピュータ分野で総務省のイノベーター支援プログラム「異能vation」最終選考通過、内閣府「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の山本喜久プログラムマネジャー率いる「量子人工脳」(※)プロジェ
コースの長さは16~24時間とそれほど長くはなく、量子ゲートや暗号化、超高密度コーディング、NISQアルゴリズムなどについて学べる。 Brilliant.orgは2012年にカリフォルニア州サンフランシスコでスタートした、数学や科学のカリキュラムを無償で提供するWebサイト。世界で800万人以上がここで学んでいる。 関連記事 「世界最速・最大規模」──東芝、量子コンピュータより高速に組み合わせ最適化問題を計算するアルゴリズムを開発 東芝が、組み合わせ最適化問題を従来のコンピュータで、量子コンピュータより高速に解けるアルゴリズムを開発した。同アルゴリズムを活用したサービスプラットフォームの19年中の事業化を目指す。 IBM、量子コンピュータ「IBM Q System One」を商用化したと発表 IBMが“世界初の商用統合量子コンピュータ”と謳う「IBM Q System One」を発表した。
人工知能への応用や、新薬の開発などでの実用化が期待されている量子コンピューターですが、量子力学について専門知識を持たないほとんどの人にとっては「身近にあるデスクトップPCの超高性能バージョン」といった認識が精一杯かもしれません。しかし実際のところ、量子コンピューターを超高性能なコンピューターと捉えるのは正しくないそうで、それでは一体どのようなものなのかという疑問についてGoogleで量子コンピューターの開発に携わるエンジニアが説明しています。 Ask a Techspert: What is quantum computing? https://www.blog.google/inside-google/googlers/ask-techspert-what-quantum-computing/ ◆量子コンピューターと一般的なコンピューターの違い 「情報」とはある意味で抽象的な概念ですが、
量子力学的な重ね合わせを用いて超高速な計算を可能にする「量子コンピューター」は、従来のコンピューターを大幅に超える計算速度を実現するものとして注目を集めています。そんな量子コンピューターについて、子ども・10代の若者・大学生・大学院生・研究者というまったく違う背景を持った5人の人々に対し、専門家がそれぞれのレベルに合わせて解説するムービーがYouTubeで公開されています。 Quantum Computing Expert Explains One Concept in 5 Levels of Difficulty | WIRED 今回のムービーで量子コンピューターについての説明を行うのは、IBMの量子コンピューター開発部門でシニアマネージャーを務めるTalia Gershonさん。 最初に解説する相手は「子ども」です。 Gershonさんの前に登場したのは、8歳のGenesis Brow
本記事はWACUL Advent Calendar 2016の12/21の記事になります。 こんにちは、WACULのデータサインエンスチームで、データ分析の仕事をしている@onhrsです。 直近では自然言語処理やその他、機械学習にかかわるデータ分析のお仕事をやらせていただいています。 今回、西森秀稔先生、大関真之先生の量子コンピュータが人工知能を加速するを読みましたので、書籍の内容に沿う形で人工知能 × 量子コンピューターの実態についてお話ししたいです。(物理や数学がわからない人にも理解していただけることを目指しました。) また、Pythonを使って、数式を使わずに概要を説明してみました。詳細がよくわからなくても、視覚的に見えるようにして理解できるように心がけました。 Advent Calendar以外で記事を投稿しようという意欲が出るため、是非、"いいね"してくれると嬉しいです。(笑)
by Alex Sukontsev 量子力学の原理を使って超高速な計算を実現すると考えられている量子コンピューターですが、実現にはまだまだ課題があるとされています。数学者のギル・カライ氏は「量子コンピューターは実現しない」と主張していて、カライ氏の意見をQuanta Magazineが取り上げています。 Gil Kalai’s Argument Against Quantum Computers | Quanta Magazine https://www.quantamagazine.org/gil-kalais-argument-against-quantum-computers-20180207/ 2002年2月、イェール大学で開催されたマイケル・デボラ氏の量子コンピューターに関するレクチャーに、カライ氏は参加しました。デボラ氏は量子コンピューターの第一人者でしたが、レクチャーのタイト
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く