近年、新卒採用時に企業が学生に求める能力の代表が「コミュニケーション能力」となっています。 実際に、2013年の厚生労働省の労働白書によれば、1990年代には上位5位にすらランクインしていなかった「コミュニケーション能力」が2012年時点には大きく順位を伸ばして3位にランクインし、逆に「創造性」や「専門知識」はそのランクを落としています。 もちろん、これは新卒に限った話ではありません。中途採用においても、まず多くの企業が気にするのは、その人物の「コミュニケーション能力」であり、そのほかの能力は、コミュニケーション能力があることを前提として判断しているようにも見えます。 しかしなぜ、現代はこれほどコミュニケーション能力が重視されるのでしょう。 1つには、ますます知識が専門分化しており、「専門家同士の協力」なくして、成果をあげることができないという現実があげられます。 誰もたったひとりで、膨大