ここまでの話では、(1)O2Oのポイントは「顧客とオンライン状態を築くことにより従来のオフラインメディアでは成しえなかった顧客との関わりを作ること」であり、(2)O2Oが機能するための基本要件として「顧客とメディアの関わり方に整合したユーザーインターフェースを提供する」「顧客がオンラインになる理由を作る」という2点が大事なのではないか、ということを指摘しました。 ここからは3つ目のポイントとして、2013年にO2Oがマーケティング手段としてうまく花開いた場合に、どのようなことが期待できるかを考えてみたいと思います。つまり、「O2Oで顧客とオンライン状態を築くことにより、どのような顧客との関わりが作れるか」ということです。 2000年ごろ、オムロンと私鉄各社が開始したサービスに「グーパス」があります。これは定期券ユーザーが自動改札機を通過すると、そのケータイにメールが発信されるというものです