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2011年11月20日のブックマーク (3件)

  • ララビアータ:自由の相貌 - livedoor Blog(ブログ)

    野矢茂樹氏は近著『語りえぬものを語る』(講談社)において、自由を相貌の一つとして描くという提案をしている。それについて少し考えてみる。 「自由の相貌」とだけ言うとちょっと抽象的だが、ある状況をこうすべき相貌とも、ああすべき相貌とも理解できるという意味では、多相貌的に現れるということが自由の相貌だと理解することもできるだろう。ジムに言ってから御飯をうことも、ご飯をってからジムに行くこともできるように思われる。このような状況は、複相的な相貌を持って現れているといってもいいだろう。ちょうどアヒル・ウサギがそうであるように。いずれもそれぞれにふさわしい文脈を補ってやれば、それぞれの物語のもとに現れるだろう。いずれの文脈も補うことが可能である、自由に想定できるということが、自由の直観の中にあることは確かであろう。 しかしひょっとして実際に実現している文脈は、一つに確定しているのではないか? その

  • 岡田英弘『日本史の誕生』 - morimori_68の日記

    岡田英弘『日史の誕生』(弓立社、1994年)を読んだ。 古代史はよい。日というアイデンティティーができたのは白村江の戦い以降のことだとか、邪馬台国の位置の推定だとか。とても面白く読めた。 しかし近現代史には問題がある。それも小学生にもわかるたぐいの。221ページより引用。 ようやく日清戦争の直後から、清は日型近代化の直輸入に着手したが、その結果は、一九一一年の辛亥革命による清帝国の崩壊であった。〔…中華民国は〕共和国とは名ばかりの軍閥の割拠と内戦の連続で、日中国の関係が深くなればなるほど、中国の状況が日の安全をおびやかす度合いが大きくなる。そこへロシア革命が起こって、共産主義の脅威が加わり、とどのつまり、日中国のおかげで国策を誤って、満州事変、支那事変、大東亜戦争と、どんどん深みにはまって、国を亡ぼしたのである。(*太字、〔 〕内は引用者) 満州事変を起こしたのは誰か。石原

    岡田英弘『日本史の誕生』 - morimori_68の日記
    namawakari
    namawakari 2011/11/20
    文庫版もってるけどまだ読んでなかった。さもありなん。
  • 「占有」について - shinichiroinaba's blog

    いい加減なノート。やっと立岩理論の意義と限界が見えてきた感あり。 ============================ 昨今の「市民社会」ブームの中ではほとんど忘れ去られていた、戦後日マルクス主義の一ウィングとしての「市民社会派」はマルクス『経済学批判要綱』の用語法で言うところの「領有法則の転回」を資主義理解の鍵となし、「労働に基づく領有」から「蓄積された労働=資に基づく領有」への転回を、来の市民社会からその頽落形態としての資主義社会への転化の態と考えた。そして剰余労働の搾取に基づく資主義社会は否定しても、「労働に基づく領有」を基軸とする市民社会は肯定しようとし、そこにおける所有をマルクスの用語法に従い私的所有とは区別される「個体的所有」と呼んで、社会主義革命をその再建、すなわち所有の否定ではなく変容、来のあり方への回帰として理解しようとした。 このような理解に対して、

    「占有」について - shinichiroinaba's blog