ドイツの年間原子力発電量:1282億キロワット時 1978年に稼働開始したドイツ北部ニーダーザクセン州のクライネンジール(Kleinensiel)にあるウンターベーザー(Unterweser)原子力発電所。福島第一原発事故を受け、ドイツ政府が安全性確認のため少なくとも3カ月間の運転停止を決定した古い7基のうちの1つだ。ドイツでは原発17基でエネルギーの約25%を供給しているが、将来利用については長いあいだ論争が交わされてきた。 Photograph from Euroluftbild.de/Reuters ドイツの年間原子力発電量:1282億キロワット時 1978年に稼働開始したドイツ北部ニーダーザクセン州のクライネンジール(Kleinensiel)にあるウンターベーザー(Unterweser)原子力発電所。福島第一原発事故を受け、ドイツ政府が安全性確認のため少なくとも3カ月間の運転停止を
カナダの年間原子力発電量:859億キロワット時 カナダ、オンタリオ州ティバートンのヒューロン湖岸に建設されたブルースパワー社ブルース原子力発電所の巨大なタービン建屋。大規模な装置は原子力とカナダの深い関わりを象徴し、同原発は北アメリカで最大の出力を誇る。 Photograph by Norm Betts, Bloomberg/Getty Images カナダの年間原子力発電量:859億キロワット時 カナダ、オンタリオ州ティバートンのヒューロン湖岸に建設されたブルースパワー社ブルース原子力発電所の巨大なタービン建屋。大規模な装置は原子力とカナダの深い関わりを象徴し、同原発は北アメリカで最大の出力を誇る。 カナダは1944年から原子力計画を開始、1947年に最初の実験炉を建設した。現在では、18基の商用原子炉で電力の15%を賄っている。原子力への依存度は人口が集中する東部の州で高い。首都オタワ
ウクライナの年間原子力発電量:788億キロワット時 ウクライナには原子力の過去と未来が共存している。フメリニツキー原子力発電所(写真)では原子炉2基が稼働中で、ロシアの原子力エネルギー企業ロスアトムがさらに2基を建設予定だ。 Photograph from Reuters ウクライナの年間原子力発電量:788億キロワット時 ウクライナには原子力の過去と未来が共存している。フメリニツキー原子力発電所(写真)では原子炉2基が稼働中で、ロシアの原子力エネルギー企業ロスアトムがさらに2基を建設予定だ。 だが、ウクライナと聞いてまず思い浮かぶのは、史上最悪の事故を引き起こしたチェルノブイリ原子力発電所だろう。1970年着工、1978年に営業運転を開始したウクライナ初の原発だった。1986年の出力暴走事故で運転員と消防士約30人が死亡、10日間続いた火災により広大な地域が汚染された。 ウクライナでは2
中国の年間原子力発電量:666億キロワット時 中国、四川省の蒸気タービン工場で完成した重量180トンのタービンローター(2010年撮影)。このタービンは、中国初の定格出力100万キロワットを達成した原発に採用されている。中国最大の原子炉は2010年7月に稼働開始した広東省、大鵬半島の嶺澳(Ling Ao)原子力発電所3号炉だが、現在建設が進む27基の大部分がそれ以上の規模を持つという。 Photograph by Liu Gang, Color China Photo/AP 中国の年間原子力発電量:666億キロワット時 中国、四川省の蒸気タービン工場で完成した重量180トンのタービンローター(2010年撮影)。このタービンは、中国初の定格出力100万キロワットを達成した原発に採用されている。中国最大の原子炉は2010年7月に稼働開始した広東省、大鵬半島の嶺澳(Ling Ao)原子力発電所3
イギリスの年間原子力発電量:657億キロワット時 イギリス北西部、モーレキャンベ湾にあるヘイシャム原子力発電所。1980年代に運転を開始した改良型ガス冷却炉4基が稼働しており、政府が選定した次世代原発建設の候補地8カ所にも入っている。 Photograph by Darren Staples, Reuters イギリスの年間原子力発電量:657億キロワット時 イギリス北西部、モーレキャンベ湾にあるヘイシャム原子力発電所。1980年代に運転を開始した改良型ガス冷却炉4基が稼働しており、政府が選定した次世代原発建設の候補地8カ所にも入っている。 イギリスは、電力の約18%を国内9カ所、計19基の原子炉で生産している。50~60年代にかけて過剰に建設された原発を次々に閉鎖し、現在は過半数(26基)が稼働していない。第1世代の炭酸ガス冷却炉を現在でも運用しているのは世界でこの国だけとなった。 政府
アメリカの年間原子力発電量:7987億キロワット時 1979年のスリーマイル島原子力発電所事故以来、アメリカでは新規の建設はストップしている。しかし、いまだ世界最大の原発大国として他国に大差をつける存在だ。保有する104基の原子炉の発電量は、2位フランスと3位日本の合計を上回る。それでも、莫大な電力需要の20%を賄うにすぎない。 Photograph by Emory Kristof, National Geographic アメリカの年間原子力発電量:7987億キロワット時 福島第一原子力発電所の大惨事により、原子力発電への依存が強い世界各国は地震災害の再評価を迫られている。しかし、地震によるリスクは、原子力発電量の多い上位10カ国でも大きく異なるようだ。 1979年のスリーマイル島原子力発電所事故以来、アメリカでは新規の建設はストップしている。しかし、いまだ世界最大の原発大国として他国
フランスの年間原子力発電量:3893億キロワット時 フランス南東部、ローヌ渓谷にあるクリュアス原子力発電所。控え目な風力タービンの向こうには2基の巨大な冷却塔がそびえ立つ。基礎免震構造を採用した世界で2基しかない原発の1基で、1980年代初期に建設された。各原子炉の基礎部分には、振動吸収性の高いクロロプレンゴムのパッド(厚さ数センチ)が1800枚以上設置されている。同じ構造を有するもう1基は、南アフリカ、ケープ・タウン近郊のケーベルグ原子力発電所だ。 Photograph by Charles Platiau, Reuters フランスの年間原子力発電量:3893億キロワット時 フランス南東部、ローヌ渓谷にあるクリュアス原子力発電所。控え目な風力タービンの向こうには2基の巨大な冷却塔がそびえ立つ。基礎免震構造を採用した世界で2基しかない原発の1基で、1980年代初期に建設された。各原子炉の
日本の年間原子力発電量:2658億キロワット時 世界中を震撼させる深刻な事故を引き起こした福島第一原発(2008年10月撮影)。原子力発電の一翼を担い、エネルギー資源の乏しい日本の電力事情を支えてきた。 Photograph from Kyodo/AP 日本の年間原子力発電量:2658億キロワット時 世界中を震撼させる深刻な事故を引き起こした福島第一原発(2008年10月撮影)。原子力発電の一翼を担い、エネルギー資源の乏しい日本の電力事情を支えてきた。 日本は戦時中に核兵器の唯一の被爆国となったが、20年後には、「原子力の平和利用」というスローガンを掲げ、高度経済成長の足がかりとした。化石燃料源に乏しく、石油や石炭、天然ガスの大部分を輸入に頼らざるを得ない日本は、膨大な電力を国内で創出する手段として原子力を選んだのだ。その後1966年に国内初の商業用原発「東海発電所」を稼働させて以来、新潟
ロシアの年間原子力発電量:1549億キロワット時 極寒のシベリアで温暖な気候を好むキュウリが元気に育っている。ロシア最東端のビリビノ原子力発電所が供給する熱エネルギーのお陰で、温室の中は別世界だ。同発電所は極東のチュクチ自治管区内、北極圏の境界をさらに約160キロ北上したビリビノ町にある。 Photograph from Arcticphoto / Alamy ロシアの年間原子力発電量:1549億キロワット時 極寒のシベリアで温暖な気候を好むキュウリが元気に育っている。ロシア最東端のビリビノ原子力発電所が供給する熱エネルギーのお陰で、温室の中は別世界だ。同発電所は極東のチュクチ自治管区内、北極圏の境界をさらに約160キロ北上したビリビノ町にある。 ロシアは日本とまったく逆の理由で原子力の利用拡大を目指している。広大な領土には世界最大の埋蔵量を誇る天然ガスなど化石資源が豊富にあり、政府は資源
韓国の年間原子力発電量:1404億キロワット時 韓国、ソウルの南に立地する霊光原子力発電所。作業員が使用済み核燃料の放射線を測定している。 Photograph by Lee Jin-man, AP 韓国の年間原子力発電量:1404億キロワット時 韓国、ソウルの南に立地する霊光原子力発電所。作業員が使用済み核燃料の放射線を測定している。 韓国初の実用原子炉「古里1号」が運転を開始したのは、1979年にアメリカで発生したスリーマイル島原子力発電所事故のわずか1年前。世界的に見れば、原子力エネルギー開発への参入は遅い方だった。しかし1978年以来、4カ所の原子力発電所で原子炉21基を建設。現在は国内電力の3分の1以上を供給している。さらに2022年までに12基が増設される予定だ。急速な経済成長を続ける同国は、電力の半分を原子力で賄う目標を立てている。 日本と同じく韓国も化石燃料資源に乏しいため
3月26日の夜、世界各地で照明を消すイベント「アースアワー2011」が行われた。ブラジル、リオデジャネイロの丘に立つ「コルコバードのキリスト像」もライトアップを停止、眼下の明るい街と好対照をなしている。 Photograph by Felipe Dana, AP 3月26日の夜、世界各地で照明を消すイベント「アースアワー2011」が行われた。ブラジル、リオデジャネイロの丘に立つ「コルコバードのキリスト像」もライトアップを停止、眼下の明るい街と好対照をなしている。 エンパイア・ステート・ビルディング、エッフェル塔、中国北京の紫禁城など、世界の何百という名所で現地時間の午後8時30分に突然“停電”が起きた。ブラジルの象徴ともいえるコルコバードのキリスト像も1時間の暗闇に包まれた。 5回目を迎えた「アースアワー」は、気候変動との戦いやエネルギー節約を支持する気持ちの表明として、照明や不要な電気を
この20年間、地球の風速は加速している。写真は風に飛ばされるタンポポの綿毛。 Photograph by Norbert Rosing, National Geographic 世界の衛星データの分析から、この20年間で風速が平均5%加速していることが新たに確認された。暴風雨の際の激しい風は加速の度合いが特に高く、20年で10%も数値が上昇していた。 地球上のこれほど広い範囲を対象に風速を分析したのは今回の研究が初めて。研究のリーダーを務めたオーストラリア、メルボルンにあるスインバン大学のイアン・ヤング氏は、今回の研究は先行研究による発見のいくつかを補強するものだと言う。「複数の地域的な研究でも同様の結果が出ていた。そのため、加速が全般的な傾向なのではないかと考えた」。 衛星やレーダーの技術が発達したことで、地球上の気温や降雨はかつてないほど正確に記録できるようになった。しかし気候の他の要
座礁した貨物船の燃料油にまみれたペンギンを救助するトリスタン・ダ・クーニャ自然保護当局のレスキュー隊員。保護された750羽のペンギンはトリスタン・ダ・クーニャ島に送り、回復を待って再び自然に戻す予定になっている。 Photograph by Andrew Evans, National Geographic 座礁した貨物船の燃料油にまみれたペンギンを救助するトリスタン・ダ・クーニャ自然保護当局のレスキュー隊員。保護された750羽のペンギンはトリスタン・ダ・クーニャ島に送り、回復を待って再び自然に戻す予定になっている。 事故発生時、偶然にもナショナル ジオグラフィック トラベラー誌の寄稿編集者アンドリュー・エバンス氏が、座礁事故現場のナイチンゲール島を訪れていた。同氏はナショナル ジオグラフィック協会の調査クルーズ中だった。 「貨物船が座礁したという知らせが入ったのは、ちょうど島へ向かってい
2010年3月の「アースアワー」、消灯前と消灯中の香港(上が消灯前)。 Photographs by Kin Cheung, AP エンパイア・ステート・ビルディング、エッフェル塔、紫禁城など、世界の何百という名所で3月26日夜、突然に灯りが消えた。各現地時間の午後8時30分から9時30分まで1時間に及んだ「停電」は、テロ計画や自然災害、大規模な太陽フレアのせいなどではない。すべて2011年の「アースアワー2011」のための消灯だ。 今年で5回目を迎える「アースアワー」は、気候変動との戦いやエネルギー節約を支持する気持ちの表明として、照明や不要な電気を消すよう人々に呼びかける運動だ。 2010年のアースアワーには128の国と地域が参加した。運動を主催するNGOの世界自然保護基金(WWF)によると、その中には世界89カ国の首都、世界10大都市のうちの9都市、数千の自治体、無数の企業、そして何
[ロンドン 7日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ボリス・ジョンソン氏を英首相の座に就かせる原動力になったのは、ブレグジット(英国の欧州連合=EU離脱)だった。そしてそうした路線が生み出した痛みが、約3年にわたる波乱に満ちたジョンソン氏の首相在任中に浮き彫りになった。同氏がいなくなっても、ブレグジットによって英国が受けている持続的な経済と外交のダメージを免れるわけではない。だがブレグジットが英国社会の刷新を図る力になるという考えは、ジョンソン氏が7日に行った辞任表明をもって存在価値を失ったと言える。 かつてジョンソン氏に従ってブレグジットの意義を唱えていた人々の中にも、政治状況の変化を感じる向きが出てきた。5日に財務相を辞任したリシ・スナク氏が書簡に記したのは「真実としてあまりにうますぎる話は真実ではない、と国民は知る必要がある」という言葉だ。これは、過去6年にわたって英国が最
3月11日の大津波に飲み込まれる福島県の海岸。ついに上陸して防砂林を一蹴し、目前に迫ってくる。第1波の到達後も油断できない。津波の周期は数十分にもなることがあるため、数時間は第2波、第3波への警戒が必要だ。海岸の地形によって波高も大きく異なる。 Photograph by Sadatsugu Tomisawa, AP 3月11日の大津波に飲み込まれる福島県の海岸。ついに上陸して防砂林を一蹴し、目前に迫ってくる。 第1波の到達後も油断できない。津波の周期は数十分にもなることがあるため、数時間は第2波、第3波への警戒が必要だ。海岸の地形によって波高も大きく異なる。 Photograph by Sadatsugu Tomisawa, AP
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