【インタビュー】アマゾンジャパン音楽責任者レネ・ファスコが語る、日本の音楽の転換期「ハードコアなリスナーが全てではない」 いま世界の音楽市場で、最も多角的な音楽ビジネスを展開するのはAmazonだろう。 近年Amazonは、Prime Music、Amazon Music Unlimitedなど音楽ストリーミングサービスを積極的に展開して、多種多様な音楽コンテンツへのアクセス手法を消費者に提供している。2017年には音楽市場のリサーチ会社MIDiAが、Amazonは全世界で3番目に巨大な音楽サブスクリプション・サービスであると報告している。サブスクリプション型音楽ストリーミングが中心となった世界の音楽業界において、Amazonを抜きに語ることはもはやできないはずだ。 そんなグローバル市場の中、アマゾンジャパンは日本の音楽市場でどこを目指しているのだろうか。 今回、2018年9月からアマゾン
音楽メディア「Pitchfork」は2019年内に有料メディアに変わる可能性が出てきた。 Pitchforkを運営するメディア会社大手「コンデナスト」のCEO、ボブ・サウバーグ(Bob Sauerberg)が社内向けに公開したメモによれば、同社が運営する全メディアに2019年末までに「ペイウォール」(サブスクリプション)を導入し、コンテンツの課金を始める戦略を明らかにした。 Pitchforkだけでなく、コンデナストが運営する「Wired」「The New Yorker」「Vogue」「GQ」「Vanity Fair」などのメディアで課金が始めれば、これまで無料でメディアを見ていたユーザーに大きな影響を与えることとなる。 コンデナストはすでにThe New Yorker、Wired、Vanity Fairで有料化を始めていた。ユーザーは月間で無料で読めるのは4記事までとなり、それ以降はサブ
そもそもDJプレイとは 私は、バンド活動にのめり込んだ学生時代を過ごしたこともあり、弁護士として、音楽に関わる案件を多く取り扱っています。 昨年に設立した音楽家のための法律相談サービス「Law and Theory」は、設立1周年を迎えました。 新年早々には大好きなジャズピアニストであるRobert Glasperのライブに2日連続で行き(1日目が最高だったので、すぐに翌日のチケットを取ってしまいました)、今年も音楽に関わる仕事をしていく決意を新たにしたところです。 さて、そんな思いを込めて、私からは、DJプレイを可能にする権利制限規定という、直球の提案をさせていただきたいと思います。 クラブカルチャーを愛する方々からは、無粋であると感じられてしまうかもしれません。しかし、この提案は、DJプレイの法的な問題点をただ指摘するという趣旨のもとで行うものではありません。 昨年末のTPP11発効に
2018年はサウス・ロンドン勢の活躍により、US以上にクローズ・アップされることの多かったUKのジャズ。そして、いままで以上にUSのジャズ、UKのジャズと対比されることも増えていったのだが、その両方が交わった希少な作品にマカヤ・マクレイヴンの『ホエア・ウィ・カム・フロム』がある。マカヤ・マクレイヴンはシカゴを拠点とするドラマーだが、彼が2017年10月にロンドンを訪れた際、トータル・リフレッシュメント・センターで南ロンドンのミュージシャンとセッションしたライヴ録音である。その後シカゴに戻ってマカヤ自身の手で編集を施し、今年になってミックステープとして発表したものだ(最近になってアナログ盤もリリースされた)。マカヤ以外のセッション参加メンバーは、ジョー・アーモン・ジョーンズ、カマール・ウィリアムズ、ヌビア・ガルシア、テオン・クロス、ソウェト・キンチで、彼らが演奏する作品以外にもダークハウス・
椎名林檎、4年ぶりのアリーナツアーにしてデビュー20周年、40歳のアニバーサリーツアーでもある<椎名林檎 (生)林檎博 ’18 -不惑の余裕->、さいたまスーパーアリーナ3DAYS (11月22・24・25日) の1日目。 ◆椎名林檎 画像 本編25曲、アンコール2曲の全27曲が披露された。ステージには椎名林檎と4人のバンドメンバーと、ダンサー(BAMBI NAKA, AIとELEVENPLAYの4人。曲によって2人になったり4人になったり6人になったり)が立つ。そして、ステージ手前にオーケストラピットが設けられ、斎藤ネコがタクトを振るオーケストラが控えている。ステージの後方と左右には巨大なLEDスクリーン。また床には数ヵ所リフトが仕込まれており、椎名林檎やダンサー、ゲストがそこから登場する。 SEに続くオープニングナンバーは「本能」。椎名林檎はステージに姿を見せず、声だけ。最初のゲストで
先週、欧米で劇場公開されたホラー映画の金字塔『サスペリア』のサウンドトラックを手掛け、映画音楽デビューしたトム・ヨークは、この面では「ずっと先を行っている」レディオヘッドのバンド・メイト、ジョニー・グリーンウッドに「ちょっと嫉妬」していたそうだ。 ◆レディオヘッド画像 グリーンウッドは、2003年に公開されたドキュメンタリー映画『Bodysong』の音楽を制作したのをはじめ、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)、『ノルウェイの森』(2010年)、『少年は残酷な弓を射る』(2012年)、『ファントム・スレッド』(2017年)など多くのサウンドトラックを発表し、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でグラミー賞(最優秀映画サウンドトラック賞)、『ファントム・スレッド』でアカデミー賞(作曲賞)の候補に挙がった。 ヨークは日曜日(11月4日)、BBC Radio 1のインタビューで、映画音楽の
こうなる瞬間を待っていた。ある種の奇跡だろう。たとえばアルチュール・ランボーの有名な詩の一節。「ぼくは歩く、自然のなかを、恋人を連れ添っているみたいにウキウキしながら」。10代の思春期の真っ直中に読むとじつにうっとりする詩だ。20代になってもぼくはこの詩が好きで、しかし30代になってからはじょじょにだけれど「好き」が薄れていったので、自分はかつてこの詩がとても好きだったという事実だけは忘れないようにしようと思った。 音楽が好きになった大きな理由のひとつも、音楽を聴いて恋する気持ちが湧き上がるからだ。やたら胸がときめき、切なくなり、うれしくなる。この無意味な一生をどうやって過ごせばいいんだよバカヤローなどと思っていた昨日までの自分は消えて、幸せな感覚が身体をかけめぐる。何十億儲けても儲け足りなかったゴーンよりも確実に幸せだと思える感覚だ。そんなときめきを素晴らしいポップ・ミュージックは何気な
Ren @ren_musubore 自分が作曲を教える子には、或いは音楽をやらせる子には必ずやらせる事がある。それは「あなたの好きな曲を100曲、何分何十秒から何分何十秒までの、どこの何の楽器がどのようになるところが好きかを全部紙に書いて来い。」と。100曲好きな曲を上げられないとしたら可能な限りでいいが。実はこれ重要。 2018-11-23 17:15:51 Ren @ren_musubore Musu Boreで、Male Voice、ギター、プログラミングを担当しています。Ask But No Reply他、様々参加しております。時折、眺めついでにボソボソボヤいてます。現在、一切のフォロー申請を受け付けていません。 https://t.co/jjFmFRowdj Ren @ren_musubore てのは、そういうのを上げさせると、自分の特異的に好んでるパターンが浮き彫りにされるので
国内ツアーとしては実に12年ぶりとなる「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」(一般公開ライブとしても約8年ぶり)をスタートさせた宇多田ヒカル。そのツアー初日にあたる11月6日には、配信シングル『Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)』がリリースされた。タイトルどおり、アルバム『初恋』収録の“Too Proud featuring Jevon”をリミックスしたナンバー(オリジナルバージョンもカップリングされている)だが、このリミックス曲の意図について、考えてみたい。 キャリア初期から、宇多田はシングルやアルバムにリミックス曲を収録するケースがよくあったし、それ自体は珍しいことではない。“Beautiful World(PLANiTb Acoustica Mix)”や“光 -Ray Of H
ひとは言う。作者と作品とは分けて考えるべきだと。人間としてはクズだが作品は悪くはないという考え方は、ある次元までにおいてはアリだろう。ぼくは作者と作品とを分割する考え方がすべてにおいて通用するとはこれっぽちも思わない。西欧の高慢さを突いた批評家エドワード・W・サイードは、むしろ芸術活動と作者の生涯というふたつの領域は混ざり合って存在すると力説している。ぼくもそう思う。経験が表現とまったく切り離されているとは思えないし、作者と作品とはどこかで繫がっている。そのひとの生き様があってこその作品であり、キャット・パワー(猫力)という名のロック・シンガーの作品は、ショーン・マーシャルというひとりの人間の生き様なしでは考えられない。 彼女の『ムーン・ピックス』を繰り返し聴いたことがあるひとなら、彼女はかつてニューヨークの路上でぐだぐだになって歌っていたんだよという類の風説もほとんど疑わないかもしれない
コートニー・バーネットの来日公演が2019年3月に開催される。 コートニー・バーネットは1988年生まれ、オーストラリア出身のシンガーソングライター。2012年に自主レーベル「MilK! Records」からリリースした『I've got a friend called Emily Ferris』でデビューし、2015年に発表した『Sometimes I Sit and Think, Sometimes I Just Sit』で同年の『グラミー賞』最優秀新人アーティストにノミネート、『ブリット・アワード』インターナショナル女性ソロアーティスト賞を受賞した。5月に約3年ぶりのアルバムとなる『TELL ME HOW YOU REALLY FEEL』をリリースした。 今回の来日公演では、3月8日の東京公演、3月10日の愛知公演、3月11日の大阪公演の全3公演を実施。チケットの先行予約は11月9日
追記 こんなに読んでもらえるなら、ちゃんと推敲して、煽るようなことも書かなければ良かった。 アイドルは最高って話ではなく、アイドルソングにもおもしろい曲はありますよぐらいの話です。 この文章読んで気分悪くなったら、アイドルのせいじゃなくて増田のせいだよ。 本文 アイドル全体をケガレなんて言ってる人がいるけど、どの業界でも光もあれば闇もあるでしょ。 闇があるから、業界全体がケガレって言ってしまうのは違うと思うよ。 メジャーな事務所に所属できないなら諦めたほうが安全だとは思う。 話は変わって、好きな邦楽ミュージシャンがある程度の数いたら、 そのアーティストから楽曲提供されたアイドルとか、 そのミュージシャンが好きなアイドルとかいると思うんだけど、 アイドル嫌いな人はそういうの興味ないの? テレビによく出るようなメジャー中のメジャーミュージシャンはそういう事に積極的じゃないかもしれないけど、 テ
Meet Chai, the Eclectic Japanese Rock Band Redefining What It Means to Be Cute The group talk about breaking free from their home country’s repressive attitudes toward women in this Rising interview. The members of Chai can’t stop smiling. On a Wednesday night in early September, the Japanese quartet is making its live New York debut, and their presence is sheer glee. Mana, Kana, Yuki, and Yuna ar
ロックバンド「Dragon Ash」のKjこと降谷建志氏のソロ2ndアルバム『THE PENDULUM』が、10月17日に発売された。2015年の1stアルバム『Everything Becomes The Music』から約3年ぶりのリリースとなる。前作と同様に降谷氏が作詞作曲、アレンジをしているほか、ボーカル、ギター、ベース、ドラムス、キーボードまで、すべて1人で演奏しているという。 CNET Japanでは約2年ぶりに降谷氏に単独インタビューを実施。今回も「音楽とテクノロジー」(前回は「デジタル」と表現)という切り口で、降谷氏とテクノロジーの接点や、音楽業界を悩ますチケット転売問題と電子チケット、聴き放題サービスの普及により変化する音楽と消費者の関係性など、幅広いテーマについて聞いた。 バンドとソロでは“揺さぶりたいもの”が違う ——今回はDragon Ashではなく、降谷建志さんと
ケンドリック・ラマ-。1人のアメリカ人ラッパーの言葉が、いま、世界を動かし、社会から疎外された人々を1つにつなげている。暴力や差別がなくならない混とんとした現代に生きる苦悩を表現してきた彼の歌詞は、世界中の若者の共感を集め、最新アルバムは、優れたジャーナリズムに贈られるアメリカのピュリツァー賞の音楽部門を受賞した。その彼が、ピュリツァー賞受賞後としては海外メディアで初めて、NHKの独占インタビューに応じた。ケンドリック・ラマ-が語る社会を変える“音楽の力”、そして日本へのメッセージとは。(聞き手/科学・文化部記者 斉藤直哉) ことしの「フジロックフェスティバル」に出演するため、5年ぶりに来日したケンドリック・ラマ-。 「取材に応じる」と返事が来たのは、インタビューした日の前日。どんな人物かと緊張して待っていた私たちの前に現れたのは、もの静かで知的な雰囲気の青年だった。 ピュリツァー賞の受賞
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く