ストレージでは、統合、階層化、仮想化の3つが、ユーザー企業における最近の大きな関心事となっている。連載の最終回として、これらをどのように考え、活用していくかを紹介する。 連載の最終回である今回は、ストレージを効率的に運用する手法としてストレージの統合、階層化、仮想化について解説する。 ストレージ統合 多くのIT部門では、急速なデータ量の増加に対応するため、ストレージ容量の効率的な管理やバックアップの見直しなどさまざまな問題を抱えている。また、最近では地球環境に配慮した「グリーンIT」化の動きが盛んになり、ITインフラの消費電力量や廃熱量の削減といった社会的な取り組みにも対応する必要が生じている。 導入時のコストや管理の容易さからITインフラに多く採用されているDAS(直接接続)タイプのストレージは、これらの問題への対応が困難である。つまり、ディスク使用率の向上やパフォーマンス最適化を目的と