最近、科学哲学の本を読んでいて、やはり確率大事だなと思ったのと、戸田山『哲学入門』の参考文献で、訳者解説が確率の哲学入門となっていると紹介されていたので、読んだ。 ラプラスの書いた本編が160ページくらい、訳者解説が70ページくらいあるので、訳者解説のボリュームが全体に比して大きいのが分かると思う。 さて、この本をラプラスは数式を用いずに書いている。 科学の一般向け解説書なんかだとよく、数式を使わずに分かりやすく書きましたということが売り文句になっていることがあったりするけれど、この本は数式を使わないとこんなに分かりにくくなる、みたいに仕上がっているw 訳注がこれまた結構ついているのだが、その大半は、ラプラスが数式を使わずに書いた部分を数式にするということに費やされている。 実際、訳注の数式を見て、あーそういうことかーと分かったところは多々ある。 とはいえ、自分の数学知識はあまりにもアレな