こんばんは、ヨーロピアンです。 夏の悩みの99.9%はロッテのスイカバーで解決されると信じてやまない毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 前回の記事を書いてからまだ日が浅いにも関わらず昨日(7/18)はまた大きな動きがありました。なんとBitcoinCashなるページがいきなり誕生しています。 またしても面白い展開になってきたので是非記事を書いてやらねば!という気持ちがムクムクと湧いてきたところです。 前回の記事はできるだけ広い範囲の方に届けたいという考えもあり、ビットコインの技術要素の詳しくない方が躓かないように理解の難しいキーワード(SegwitやBIP等)をできるだけ避けて記事を構成しました。 今回もその趣旨は変わっていませんが、混み入ったビットコイン政治事情を解説するためにどうしても専門的な用語の数が増えてしまっているのと、正確さを重視するために記事そのものも長くなってい
もう何か月も前から盛り上がってるタイトルの話題。非常に多くの日本語記事がでているため、このブログでは完全スルーしようか迷いましたが、他に今月書ける記事のネタもなさそうなので今更な話も含めて書いていきます。 記事自体はなるべく網羅的に書きますが、すべて説明すると1記事には収まらないので概要/詳細・最新情報等、内容の理解には他のブログ・サイトも参照してもらえればと思います(取り上げる人が増えたのと同時に、雰囲気だけで書いていそうな怪しい記事も多く見られるようになりましたが・・・。)。 問題の背景:スケーラビリティ問題とsegwit 現在のビットコインは1ブロックのサイズに最大1MBという制限があるため、取引可能処理量に限界があり、送金データがすぐにブロックに取り込まれず、設定手数料が低いと送金完了に何日もかかってしまうことがある状況になっています。理論上の現在のビットコインの処理能力は7tps
ビットコインの仕組みまずは最初におさらいです。 ビットコインは非中央集権型のコインです。「ノード」と呼ばれる端末が接続しあって、蜘蛛の巣のようにネットワークを構成しています。 このノードには誰でもなることができます。これがビットコインが民主的であると言われる所以ですね。 (ノードにはいくつかの種類が存在し、それぞれ役割が微妙に異なりますがここでは省略します) 送金さて、AさんがBさんにビットコインを送金したとしましょう。 この時の送金はAさんのノードからBさんのノードへコインが移動した……というわけではありません。 AさんはBさんに1BTC送金したいとき、Aさんのアドレスの署名を添えて「AからB 1BTC送金 手数料0.0001」と書いてどこかのノードに向けて送信します。この時の送信内容を「トランザクション」と呼びます。 ノードはあちこちから送られてきた大量のトランザクションをある程度まと
「ブロックチェーンが世界の決済システムを変える」。こうした言説の妥当性はともあれ、その背景には「ブロックチェーンは低コストでスケールアウトできるデータベース」であり、「従来のサーバー集中型システムと比べて低コストで大規模にスケールさせることができる」といった思い込み、一種の“神話”が見え隠れする。 だが、少なくとも現時点でのブロックチェーンの現実は、大きく異なる。現在運用されている最大規模のブロックチェーンであるビットコインを例にとると、処理できるトランザクション(取引)データ量は、約10分ごとに約1Mバイト。1トランザクション当たりのデータ量は取引の性質によって異なるが、これは平均すると毎秒7トランザクションに相当する。これでは、とても世界の決済インフラを担える処理能力とはいえない。 また、その取引処理に要するITコストは、対価が支払われている採掘費用だけを見ても、現在は10分おきに12
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