泰: 僕が意識的に「インターネットの時代におけるアートのあり方」をテーマに掲げてからもう7年近くなる。もちろんapiやrssで情報を取得してmax/mspやjitterでインスタレーションを展開するメディア・アートもネット時代のアートなんだけど、自分の中ではネット技術がデフォルトになった時のアーティストが作るアートをイメージしていたので、これまでそのクライテリアに合致したアーティストが少なく寂しい思いをしていた。しかし、pixivやtumblrの功績か、ここに来てようやく元気なのが出てきたと思う。本日個展のオープニングを迎える梅沢和木(*1)はその意味で7年前に自分のイメージしていたアーティスト像に非常に近い。 映像科出身だからなのか、梅沢のコラージュの使い方は独特だ。タブロー上のコラージュは基本的に素材を、属している文脈から切り離して行うものだが、梅沢のそれは情報の集積による混とん、そし