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電王戦に関するnaoeのブックマーク (24)

  • 「電王戦」5年間で人類は何を目撃した? 気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?【一橋大学准教授・久保明教氏インタビュー】

    なぜ文化人類学者が電王戦に興味をもったのか――さて、今回の記事は2012年からの電王戦について振り返る長大なものになるので、先に久保さんについて少しだけ読者の方に紹介しておきたいんです。将棋ファンの中には、SYNODOSの電王戦振り返りの文章や、将棋ソフトを使いこなすことで有名な千田翔太棋士へのロングインタビューを目にした人もいるかもしれませんが、一般にはあまり知られていないと思いますので……。ご専門は文化人類学なんですよね? 久保明教氏(以下、久保氏): 文化人類学のなかでも「科学技術の人類学」が専門です。簡単に言うと、「人類にとってテクノロジーとはいかなるものであり、いかなるものでありうるか」を研究しています。 4/20公開予定 無料Webマガジン『E!』8号 特集「おもしろE!」 千田翔太×久保明教(×澤宏司) 機械と人間、その第三の道をゆく#内部観測 #将棋 #電王戦https:/

    「電王戦」5年間で人類は何を目撃した? 気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?【一橋大学准教授・久保明教氏インタビュー】
  • 第1期電王戦 : コンピュータ将棋ブログ

    コンピュータ将棋ブログ コンピュータ将棋と自身についての雑記です。 Twitter(@chidanza)ではまとめにくいことを記しました。 1局目終了後に記していたものがどうやら消えてしまったようです。 時系列順に簡単なポイントと感想を記します。 私が行ったことは、対局者の方針に基づいたkifファイル制作です。手順や8時間での対応を調べてまとめることが主な内容です。 2月が少し経った頃から大のファイルを2週間ほどで制作・提出し、それから少しずつ手順を加えてアップデートしました。第1局が始まる1か月ほど前に個人での作業を終え、先手用後手用ともに最終の更新と口頭での確認を行いました。 私から見た事前段階はこのような感じでした。 ------------------- 第1局。 いきなり76歩26歩32金以外のハズレを引く確率が20%あった。3手目以降に変化される可能性も高く、特定の有力な局面

    第1期電王戦 : コンピュータ将棋ブログ
  • 将棋倶楽部24に参戦してみた - 山本一成とPonanzaの大冒険

    2年ぶりに将棋倶楽部24にPonanzaを参戦させてみた。 Ponanza側の条件は以下のもので、特に問題がなければ来年の電王戦でそのまま使うものを使用する予定である。 秒読み18秒(入力時間のマージンの為) PCは来年の電王戦で叡王と戦うPCと同じもの 人間対策用に指し手のランダム性を増やしている(そのため若干弱くなっている) 今日は9時から夜中の1時近くまで指して7局できた。対局してくださった方ありがとうございます。幾つか気になった棋譜があるのでせっかくなので紹介していく。 ・satoko1985さん(R3111)戦 いわゆる28角問題をやられて、見事にPonanzaが角を打ってしまった局面である。ただこの状態1筋を先手が突き越せてないので▲16香と逃げれない。実戦では▲18香と逃げた後、馬をとったのだが際どい勝負だった模様である。 ・Super megutan(R3220)戦 ここか

    将棋倶楽部24に参戦してみた - 山本一成とPonanzaの大冒険
  • 羽生名人が20回目の最優秀棋士賞「棋士の存在意義」語る : 社会 : スポーツ報知

    羽生名人が20回目の最優秀棋士賞「棋士の存在意義」語る 2015年4月17日18時4分  スポーツ報知 将棋大賞の受賞者あいさつで「棋士の存在意義」について語った羽生善治名人 昨年度、好成績を残した棋士に与えられる第42回将棋大賞の表彰式が17日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、3年ぶり20回目の最優秀棋士賞に輝いた羽生善治名人(44)=王位、王座、棋聖=が受賞者代表あいさつで「棋士の存在意義」について触れた。 将棋大賞は各賞それぞれの表彰状に選考委員による長文の選考理由が記されるのが特徴のひとつ。最優秀棋士賞とともに名局賞(挑戦者・豊島将之七段を相手に防衛を果たした第62期王座戦第5局)を受賞した羽生は、日将棋連盟・谷川浩司会長(53)から授与される際に「羽生善治殿 あなたはフルセットとなった5番勝負で精神力の強さを発揮し、見事防衛を果たしました。第5局の終盤での、なりふり構わぬ姿で勝

    羽生名人が20回目の最優秀棋士賞「棋士の存在意義」語る : 社会 : スポーツ報知
  • 2ch名人 電王戦FINALは「大成功」だったか?

    760:名無し名人:2015/04/12(日) 09:24:24.32 ID:HFz/i/M7.net 一晩考えていたんだが 朝になっても川上の「大成功」発言の意味がいまだに分からない 768:名無し名人:2015/04/12(日) 09:25:45.60 ID:d5at9irR.net >>760 単にスポンサーに向けての発言でしょ そうまとめておかないと次からお金出す人いなくなっちゃうw 773:名無し名人:2015/04/12(日) 09:27:11.95 ID:bVOfh2/R.net >>760 立場上、「失敗でした」とは言えないだけの強弁。 820:あ:2015/04/12(日) 09:37:50.34 ID:WYCWsi5k.net >>773 2勝2敗まで引っ張れて色々かなり話題になって大事件も起きてくれて ニコニコは幸せだろう 熱い攻防戦や藤井森内渡辺の解説が見れなかった

    2ch名人 電王戦FINALは「大成功」だったか?
  • 電王戦FINAL第2局観戦記 勝又清和六段

    三浦弘行九段が「これは寄りです」と断言した。検討した結果、Seleneがどう受けようとも、先手玉は捕まると分かったのだ。私は急いで対局場に向かった。永瀬ならこの寄せは絶対に逃さない。今、彼は、どんな表情をしているのか、間近で見ないといけない。 扉を開け、対局室に入ると、そこには予想しない事態が待っていた ‥ ■対局前日 羽田空港の搭乗口で飛行機を待つ間、永瀬は落ち着かない表情していた。「阿部君と連絡が取れないんです」 阿部光瑠五段が青森から上京したとき、永瀬は真っ先に声を掛けた。以来将棋を通じて信頼しあう仲だ。永瀬は今回阿部に色々と相談していた。「Seleneは序盤に色々な手を指してくるんです。3手目までの局面が20以上もあり、とてもしぼりきれません。それで特に自信のない局面について、対策を相談したかったんですが」 高知空港に着き、バスでホテルに向かう。車中では皆携帯で王将戦第6局を観戦し

    電王戦FINAL第2局観戦記 勝又清和六段
  • Apery のログ、実行ファイル、ソースコード - hiraoka64’s blog

    (2016年03月22日追記 最新のAperyはこちらからダウンロード出来ます。電王戦FINAL版よりも強いです。 http://hiraokatakuya.github.io/apery/) 電王戦FINAL の思考ログ https://github.com/HiraokaTakuya/denousen_final_log バイナリ https://github.com/HiraokaTakuya/apery_binaries ソースコード https://github.com/HiraokaTakuya/apery どれか興味あるものをダウンロードして楽しんでくれたら幸いです。 ソースコードに関しては、最新版は色々変更してて今は若干使いにくい状態かなと思います。起動にも非常に時間が掛かります。 そのうち直す予定です。 utils/ 以下のファイルに説明が無かったりするのも説明書いたりし

    Apery のログ、実行ファイル、ソースコード - hiraoka64’s blog
  • 将棋における適切なハンディのつけかた - やねうらおブログ(移転しました)

    ※ 今日は、前回記事で書ききれなかった残り半分について書きます。 【前回記事】 将棋における駒落ちのルールとその考察 http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20140414#p1 「コンピューター将棋 vs 人間」という対局において、どんな手合いが適切なのか。コンピューター将棋の近年の進歩はめざましく、10万円未満で買えるような家庭用PCであっても、互角以上に戦える人間というのは将棋人口のうちの一握りであり、もう最後の砦(プロ棋士、あるいはそのなかでもトップレベルのプロ棋士)しか残されていないのが実状である。 将棋ソフトのほうも、「人間の大局観」をプログラムするのが難しいと言われていた時代はとっくに過ぎ去っており、Bonanzaに代表されるような三駒関係という精度の低い評価関数(※)であっても、PCの演算能力に任せて先を読めば(きちんと探索すれば)、トップレベルの人

    将棋における適切なハンディのつけかた - やねうらおブログ(移転しました)
  • 電王戦最終局 屋敷九段とPonanzaの自戦記(後半) - 山本一成とPonanzaの大冒険

    前回の記事の最後にFail Lowという言葉がでました。コンピュータ将棋はある局面を探索するときに、評価値をある程度予想して、その予想を元に探索をします。予想値の下限をアルファ、予想値の上限をベータといいます。よく聞くアルファベータ探索のアルファとベータはここから来てます。評価値がアルファより下の場合Fail Low、評価値がベータより上の場合はFail Highといいます(第1図)。Fail Lowが起こる時は予想より実際の評価値が大きく下回る場合で、かなり良くない状況です。Fail Lowがおこった場合は、アルファとベータの予想値を再修正して探索し直します。 第1図 難解な局面では予想が難しいので、Fail Low(↓)やFail High(↑)することがよく起こる。評価値に矢印をつけるのはPonanza独自の拡張. Fail Lowは業績下方修正、Fail highは業績上方修正のよ

    電王戦最終局 屋敷九段とPonanzaの自戦記(後半) - 山本一成とPonanzaの大冒険
  • 電王戦最終局 屋敷九段とPonanzaの自戦記(前半) - 山本一成とPonanzaの大冒険

    屋敷九段とPonanzaの電王戦最終局が2014/4/12にあった。場所は将棋の総山、将棋連盟。屋敷九段はどのようなコンピュータ対策をしてきたのだろうか?Ponanzaはどういう序盤展開に持ち込まれるのだろうか?色々な不安が錯綜したが、もはや作者としてはできることはない。Ponanzaを信じよう。 局面は屋敷九段の▲2六歩から始まった。ここからは推測だが、△3四歩なら▲2五歩としてから、Ponanzaにうまいこと振り飛車にさせる。また△8四歩には譜のように少し変則的ながら、横歩取りにするという変化を想定したと思う(第1図)。 第1図 やや変則的な出だし、屋敷九段はPonanzaの横歩取りに弱点ありと見たのだろうか? ちなみにTwitter上で将棋の非常に強い有名な方も以下のように言ってたり、第三回電王戦で唯一人間側で勝った豊島七段が勝った戦型も横歩取りなので、コンピュータ対策として横歩

    電王戦最終局 屋敷九段とPonanzaの自戦記(前半) - 山本一成とPonanzaの大冒険
  • 2ch名人 森下九段「人間対コンピュータは技術対技術の勝負をするべき」

    森下九段 現行は人間対人間のルールをそのまま人間対コンピュータにも適用しています。 将棋というのは99手良い手を指しても、1手間違えると負けてしまうゲームです。 プロが技術的に負けてると思われるのは非常に悔しい。 私が考えたルールですが、 持ち時間は3時間、秒読みは1手15分。プロ棋士側は盤駒使ってもOK。 この条件だと、最強将棋ソフト5台と私で5戦すれば、私の5戦全勝はほぼ間違いなし。 これがもしそうでないという方がいらっしゃたら、一回やらせてもらえたら、それを証明したいと思っています。 これは決して大言壮語ではなく、 私に限らず、ある一定水準以上のプロ棋士でしたらまず間違えるということがありませんので、 例えば事前にソフトの貸し出しを受けて、 「ツツカナはこうやる」とか「ponanzaはこうやる」とかそういうのは一切不要です。 そのレベルのプロ棋士を負かすとなると、プログラムとか評価関

  • 電王戦第5戦。

    ニコ生に出た後は将棋会館に行って検討していました。△16香や△79銀など、人間には浮かばない手がいくつか出ました。これが最善だったかどうかは今は分かりませんが、とんでもないものを見た、という気分です。詳しくは取材を受けたりすると思いますし、週刊新潮のコラムでも取り上げる予定です。

  • 森下九段とツツカナが創り出したもの「第3回将棋電王戦」第4局 - 好敵手から生まれた名勝負の秘密

    「矢倉は将棋の純文学である」 将棋電王戦の創設に尽力した、故・米長邦雄永世棋聖の言葉である。 「矢倉」というのは将棋の戦法名のひとつのこと。将棋の戦法は大きな分類でざっと10種類ほどあるが、こんな例えをされる戦法は他にない。プロ棋士にとって、矢倉は特別な戦法なのだ。 局は、先手のツツカナと後手の森下九段の呼吸がぴたりと合って、一直線に矢倉に進んだ。大一番に相応しい戦いの幕開けである。 矢倉の伝道師・森下卓 森下卓九段は、1980年台後半から90年台前半にかけて大活躍した棋士。勝率は常にトップクラス、タイトル戦にも次々と出場した。その活躍の原動力となったのが矢倉戦法である。その中でも「森下システム」と呼ばれる作戦の体系は、森下九段が築き上げた偉大な定跡であり、矢倉の進化と発展に大きな影響を与えた。 矢倉戦法でトッププロの地位を築いた森下九段は、1999年に『現代矢倉の思想』、『現代矢倉の闘

    森下九段とツツカナが創り出したもの「第3回将棋電王戦」第4局 - 好敵手から生まれた名勝負の秘密
  • 電王戦 第五局 Ponanzaの意外な弱点 - やねうらおブログ(移転しました)

    ※ この記事は電王戦 第五局が始まる3日前に書いている。 Ponanzaが他のどのソフトより一回り強いソフトであることには誰も異存はないだろう。 ノーパソで人間の強豪相手に166連勝とか凄すぎて言葉も出ない。 そんなPonanzaだが、開発者の山君自身が「銀ばさみ」を弱点として挙げている。 https://twitter.com/kagami_tomo/status/452827971808534528 初めてこの話題を聞く将棋ファンにとっては「これだけ化け物級の将棋ソフトが銀ばさみなどと言う初歩的な手筋をらうはずがない」と考えるだろうが、銀ばさみをらいやすいというのは当のことなのだ。 ライトな将棋ファンのために説明しておくが、銀はさみというのは次図のような形で銀が死んでいることを言う。 歩がタダ取りできると思って銀で歩を取りに行ったときに、銀の前に歩を打たれて上図のような形となり

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  • 電王戦第五局が始まるまでに決めておかないといけないこと - 山本一成とPonanzaの大冒険

    今週土曜日(2014/4/12)に第3回電王戦第5局が始まる。プログラマは事前にプログラムを提出しており、もうできることは何もないのだが。まだ決めてなければならないことがひとつある、いつ投了するかということだ。 電王戦で、コンピュータ側が負けたのは合計で二局。どちらもプログラマが局面や評価値を見て投了した。Ponanzaの場合はどうしようか?電王戦で提出したPonanzaそのものには投了機能はついてない、Ponanzaが投了する条件はただひとつ、指し手がひとつも無くなった時だけだ。 投了図というのは色々な意味を持っている。どこで投げるかは敗者だけが持っている特権なのだ。そこには多くの物語が流れる。 真部一男九段の絶局での投了図 絶局とは棋士の最後の対局のこと 負けるときはPonanzaには合法手がなくなるまで指させようと思う。対局者の屋敷九段には悪いのだが、そこは敗者の特権なので付き合って

    電王戦第五局が始まるまでに決めておかないといけないこと - 山本一成とPonanzaの大冒険
  • 電王戦第4局 ツツカナと森下九段の観戦記 - 山本一成とPonanzaの大冒険

    4/5(土)小田原城で先手ツツカナと後手森下九段の対局が行われた。二人の紹介についてはこの記事を参考にしてみてください。この記事では早速将棋の内容を見ていこう。ちなみに局はリアルタイムで番組を見れてないので、記事の内容の精度がかなり自信がないです。その点ご了承ください。 ツツカナ、森下九段共に矢倉を趣向して、悩ましい序盤の変化が幾つかあったが、いかにも森下九段が好きそうな手厚い陣形となった(第1図)。プロ棋士の方に聞いたのだが、第1図はありそうで、それほど実戦例が多くないそうだ。 第1図 善悪はともかく後手の森下九段は自身の将棋人生を表すかのような手厚い矢倉に 4筋、5筋を中心に長い長い中盤が始まります。こういった押し引きが矢倉の醍醐味と言えます。しかし遠山先生のブログでの以下の記述でもあるように、長い長い中盤をコンピュータとねじり合う将棋を勝つのはものすごく大変というイメージがあります

    電王戦第4局 ツツカナと森下九段の観戦記 - 山本一成とPonanzaの大冒険
  • 午前3時&9時の会議 - A級リーグ指し手1号

    対局は1/14で、前日にはセットアップしておく必要があったのですが、1/13は順位戦があったため、「セットアップは深夜1時頃からでないとできない」と事前に言われていました。F社のメンバー5名程は深夜0時に将棋会館に集合し、地下の会議室で待機します。 マシンも前日に将棋会館に届いていて、この地下会議室に置いてあります。全局終了の連絡が入ると、マシンやケーブルを4階の対局室・サーバ室へ運び、ケーブルをつなぎ、記録係用や検討室用のモニタを配置。実際にサーバに電源を入れて動作確認します。あと、NHKが事前準備のところから取材したいというので来ていて、セットアップの様子を録画していました。始めたのがたしか1時頃で、1時間強かかっていたでしょうか。 午前2時半くらいだったか、私自身の作業が一段落すると、ドワンゴのDさんと話をします。Dさんもディレクターとしてセットアップには立ち会いに来ていました。他の

    午前3時&9時の会議 - A級リーグ指し手1号
  • 第3回 将棋電王戦 第3局(筆者・船江恒平 将棋棋士五段)

    朝の対局室は少々騒がしい。人がうごめき、シャッター音が鳴り続ける。 上座の豊島将之七段は小気味よく駒を並べ終え、コンピュータソフト「YSS」側の駒を配置していくロボットアーム「電王手」の動きを不思議そうに見つめていた。 その姿からは気負いや緊張は感じられず、むしろ余裕すら感じるほどだった。 戦いの場は地上259メートルにあるホテルの一室。窓からは地上をはるかに見下ろす絶景が広がっている。唯一人、主役の豊島だけは窓を背にしており、その景色を望むことができない。 対局が始まると、豊島は水を一口飲んでから、さっと▲7六歩。YSSも間をおかず△8四歩を表示し、電王手がスムーズな動きで着手する。 それを見て早くも豊島は上着を脱ぐ。その仕草はまるで△8四歩できましたか、そう呟いているように見えた。 YSSの貸し出しを受けてから、豊島は1000局近くという気の遠くなる数の練習対局を指しており、その経験で

    第3回 将棋電王戦 第3局(筆者・船江恒平 将棋棋士五段)
  • 電王戦第3局 豊島七段とYSSの観戦記 - 山本一成とPonanzaの大冒険

    3月29日、大阪あべのハルカスで第3回電王戦第3局、豊島七段と将棋プログラムYSSの対戦が行われた。人類側の2連敗で迎えて局、ここで勝たなければ人類の負け越しが決まってしまう。対局に先立って豊島七段のプレッシャーはいかばかりであっただろうか。早速観戦記を書く前に、少しだけ対局する(?)二人の話をしよう。 豊島七段は序盤中盤終盤と隙のない棋風で知られている。私は何度か豊島七段とお話する機会があったのだが、彼の印象はニコニコ動画のPVなどで受ける印象そのものである。純粋さ、実直さ、そして将棋に対する圧倒的な熱意。未来の名人を予感させるには十分なものであった。プロ棋士間の棋力をイロレーティングで表した結果によると、非公式ながらプロ棋界でも片手に入る実力があるとも言われている。 YSSのプログラマ山下さんについてもお話しよう。山下さんは昔から積極的に情報を発信しており、山下さんが作ったこのサイト

    電王戦第3局 豊島七段とYSSの観戦記 - 山本一成とPonanzaの大冒険
  • 電王戦第2局 佐藤紳哉六段とやねうら王の観戦記 - 山本一成とPonanzaの大冒険

    菅井五段と習甦の対戦から一週間息つく暇もなく、2014年3月22日両国国技館で、電王戦第2局佐藤紳哉六段とやねうら王の対戦が始まった。様々なゴタゴタがあったこの第二局なのだが、それはまた今度にしよう。今回は将棋技術的な背景を解説していく。 先手やねうら王の初手▲1六歩で始まった局だが、迎えてやねうら王が▲7七角としたところだ(図1)。ここで佐藤六段が方針の岐路を迎えている。プロ同士の一局なら△同角成の一手といっても過言ではない。そうでなければ先手に居飛車にされ、一局ながら端の位をとったことを大きく生かされてしまうだろう。しかし佐藤六段は知っていたのだろう、このまま△4二玉とすれば、やねうら王は居飛車にせずに、ノーマル四間飛車にして自分が居飛車穴熊にできることを。 第1図 やねうら王が▲7七角とあがった所 そして作戦は成功して、やねうら王はノーマル四間飛車に佐藤六段は居飛車穴熊に囲うこと

    電王戦第2局 佐藤紳哉六段とやねうら王の観戦記 - 山本一成とPonanzaの大冒険