東京都は二十二日、子どもを性的対象に描いた悪質な漫画やアニメの販売を規制する都青少年健全育成条例の改正案について、文言を修正して三十日開会の都議会定例会に再提出すると発表した。改正案をめぐっては「規制対象があいまいで表現の自由を損なう恐れがある」として、六月議会で民主党などの反対多数で否決された。新たな改正案では、規制対象を「刑罰法規に触れる性行為」などに限定した。 文言修正を受け、民主は「党の主張がある程度受け入れられた」として賛成する方向で検討している。自民、公明両党の賛成に加え、改正案は可決される公算が大きい。再提出される改正案では、刑法や児童買春・ポルノ禁止法などに触れる行為や近親相姦(そうかん)などを不当に賛美・誇張する画像−に規制対象を限定し、書店の成人コーナーに区分陳列して十八歳未満に販売しないよう自主規制を求める。 六月に否決された改正案は、十八歳未満の登場人物を指す「非実