昔、強固なまでのアンチエセ科学原理主義者とも言える人と婚約をしていた。 私はそれを否定しなかったが、それでも日々積もる不信感は拭えなかった。 向こうの家族といった初詣。 一人おみくじを引かない彼。 ここで、この強固な思想についていくことに限界を感じて別れを決めた。 私も科学者だったことがある。だが、心を病み、それどころでなくなっていた。 エセ科学が人を騙し、お金を吸い上げ、騙された人は何の効果もない「作業」を することになる。 それを彼は許せなかったようだ。 生活の中で科学的な思考が問われる瞬間など、 実はそれほど多くない。 マイナスイオンドライヤーのうさんくささも、科学的云々の手を離れて ユーザーからの「効果があるようなないような」という評価に落ちついている。 エセ科学を片っ端から論破していこうという皆さん。 あなたたちが作り出した不完全な科学。 その科学で証明できないものはすべて偽。