虐待によって死亡した疑いがあると医師が判断した子どもが5年間に全国で154人に上り、このうち事件として起訴されるなどしたのは1割にとどまっていることが厚生労働省の研究班によるアンケート調査で明らかになりました。研究班の医師は「多くの虐待死が埋もれている可能性がある」と指摘しています。 調査結果によりますと、平成26年度までの5年間に虐待によって死亡した疑いがあると医師が判断した子どもは154人に上り、およそ3分の2に当たる65%が0歳児でした。 154人のうち、医学的に虐待以外では説明がつかない「確実」と医師がみているのは42人で、「断定」には至らないものの、「可能性が大きい」とされたのが39人でした。 ほかの73人は「虐待の疑いを否定できない」という回答でした。 ほとんどは、医療機関から警察に通報したということですが、今回の調査で、事件として起訴されたり児童相談所などが虐待事例として検証