これまで連載形式でお届けしてきた宇野常寛『母性のディストピア』連続インタビューもいよいよ最終回。 前回までは宮崎駿、富野由悠季、押井守という戦後日本におけるアニメーションの巨匠たちの作品を振り返り、彼らが「母性」とどのように対峙したかを考えることによって、今後の現代社会のヒントを探ってきた。 最終回では、2016年に日本映画史にその名を刻みつけた作品『君の名は。』と『シン・ゴジラ』の差異から、今後の10年における「魅力的な主体像」の可能性を提示する。また、宇野常寛自身が今後どのような仕事を行なっていくかについても後半部で語られている。 刊行されている『母性のディストピア』(外部リンク)を片手に、是非とも最後まで読んでほしい。 取材/インタビューテキスト:碇本学 文:米村智水 『君の名は。』と『シン・ゴジラ』で描かれたもの ──『母性のディストピア』第6部になると「アトムの命題」に対する「ゴ
2016 - 01 - 06 ディストピア漫画『国民クイズ』で見る豊かだった日本 『国民クイズ』という漫画をご存じだろうか。1993年に『モーニング』で連載されていたディストピアSF漫画だ。今となっては知る人も少なくて話題に出ることも少ないが、私は小さい頃にこの国民クイズを読んで強い印象を受けた。 1993年という時代はバブル経済が崩壊した直後で、まだ日本は世界第2位の経済大国で、世界中に商品を売り歩き、アメリカの企業やロックフェラービルなど様々なものを買収していた豊かな国だった。将来の世界経済は日本を中心に動くという本も沢山あった。その時代を象徴する漫画で内容も皮肉に飛んでいて面白くオススメなので紹介させて頂きたい。 『国民クイズ』は未来を描いた漫画だ。日本で革命が起き日本国憲法が改正され、国民クイズが国権の最高機関として行政・立法・司法あらゆる面において優先されることになった。 国民ク
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く