90年代にパソコンマニアを中心に好評を博した超ミニコンピューター、いわゆる「スモコン」。そのテイストを感じさせるデジタルガジェットが、オフィス文具やテプラでお馴染みのキングジムから登場した。それが「デジタルメモ『ポメラ』」(DM10)だ。 携帯ゲーム機並みの小さなボディーに、キーピッチ約17mmの大きなキーボードを搭載。テキスト入力だけに特化した「多機能・高性能」の逆をあえていく驚きのスモコンである。豊富な写真を元に、その魅力をひもといていこう。 幅広変形キーボードはしっかりした作り ポメラ最大の特徴は、PDAや携帯ゲーム機サイズのボディーで快適な文章入力を実現するための、折りたたみ式キーボードの搭載にある。ディスプレー部を開くと、2つに畳まれたキーボードの背面が現われる。閉じた状態でのキーボードパネルは固定されていて、安っぽさを感じさせるようなガタツキがない。