かなり前に観た映画だが、最後までヒヤヒヤさせられたのがマーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の映画『ケープ・フィアー』(1991年)。この二人と言えば、他にも『タクシードライバー』 (1976年)、『グッドフェローズ』(1990年)、『カジノ』(1995年)など映画史に残る「ヒヤッ」とする名作を含む計9作でタッグを組んだ黄金コンビだ。 ストーリーは、刑務所から出てきた男マックス(ロバート・デ・ニーロ)が、裁判で自分の弁護人を務めた弁護士サム(ニック・ノルティ)に復讐しようとするところから始まる。もともと1962年の映画『恐怖の岬』のリメイクで、オリジナルではあの『ローマの休日』でオードリー・ヘップバーンの相手役を演じたグレゴリー・ペックが弁護士役を演じている。 が、しかし、こちらはスコセッシとデ・ニーロ版。よくある復讐劇と思いきや、その復讐シーンが、これでもかこれでもかという