22日に公示された参院選の不在者投票記載所。投票用紙は選挙人名簿に登録されている自治体の選挙管理委員会に郵送される=福岡県粕屋町で2022年6月23日午後5時7分、城島勇人撮影 2021年10月に投開票された衆院選で、不在者投票で受け付けた投票用紙が投票終了時刻までに選挙人名簿に登録されている自治体に届かずに全国で少なくとも1701件が棄権扱いになっていたことが、毎日新聞の調査で判明した。投じたはずの1700票超が無駄になっている事態に、専門家は、民主主義の根幹に関わる問題と指摘し、国などに早急な運用改善を求めている。 不在者投票された投票用紙は、選挙人名簿に登録されている自治体の選挙管理委員会に郵送され、投票時間内に選管担当者が代理で投票箱に入れて投票が完了する。多くの自治体では不在者投票の投票終了時刻を投開票日前日の午後8時に設定しており、締め切りを過ぎて到着した投票用紙に効力はなく、