2022年2月24日から開始されたロシアによるウクライナ侵略戦争は一カ月が経とうとしています。既にロシア軍によって弾道ミサイルや巡航ミサイルが1000発以上使用されていますが、最近2回、極超音速兵器「Kh-47M2キンジャール」が初めて使用されて一部で騒がれています。 しかしキンジャールで騒ぐ必要は別にありません。何故かというと、キンジャールの正体は極超音速兵器などではなくイスカンデル短距離弾道ミサイルの空中発射型に過ぎないからです。確かにキンジャールは極超音速(マッハ5以上)を発揮できるでしょう。でもそれはイスカンデルでも発揮できる速度です。 キンジャールは空中発射される分だけ速度と高度が稼げるのでイスカンデルの地上発射よりも性能が向上しますが、劇的に性能が上がるわけではありません。迎撃突破能力は滑空可能な機動式弾道ミサイルであるイスカンデルとほぼ同じです。 そして戦場であるウクライナは