1992年10月10日に祝われた「先住民の日」。米カリフォルニア州バークレーで。(PHOTOGRAPH BY PAUL SAKUMA, AP) 10月の第2月曜は、日本だと「スポーツの日」(「体育の日」から改名)。 実は米国でも、この日は祝日となっている。長らく論争の的になってきた「コロンブスの日」だ。 この祝日は元々、イタリアからの移民が米国で広く弾圧されていた19世紀後半に、イタリア系米国人の貢献に敬意を示そうとする運動から始まった。ところが、コロンブスの「新大陸発見」は先住の人々に対する抑圧の始まりだったとして、この祝日を非難する声が大きくなり、最近では多くの州や町で、この日を「先住民の日」と呼ぶようになっている。 西回りのインド航路を求めていたクリストファー・コロンブスは、インドではなく米大陸に到達した。これが、ヨーロッパ人による開拓と植民地支配の始まりだった。(COLOR LIT