あくまでも経営という視点で見て、今回のコロナ騒ぎはいくつかの「教訓」を教えてくれる。その1つは、何よりもさまざまな意味での中国への過度な依存を考え直せ、ということである。まず「売る」ということからいえば、中国への出店(例えばチェーン)、中国への輸出(例えば車、家電)、あるいはインバウンド客への過大な期待、である。特に中国観光客への過度な依存は、再考すべきではないか。ましてドラッグストア店舗が、化粧品薬品その他の商品の「爆買い」を期待することは、カスタマーを対象にすべき流通業の本筋から離れている、というべきである。 逆に中国から「買うあるいは仕入れる・調達する」、という視点からいえば、さまざまな製造部品や商品が、過度に中国に依存していたことが、分かってきた。トイレットペーパー売り切れ騒ぎが、それを象徴している。実際は中国からの調達に全く依存していない産品まで、多くの国民が、心理的には「中国か