世界遺産にも登録されている奈良の正倉院に伝えられた貴重な史料、「正倉院文書(もんじょ)」の複製を進めようと、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館は、インターネットを通じて資金を募る取り組みを行っています。 佐倉市の国立歴史民俗博物館では、40年近く前から文書を写真で撮影したうえで精巧に複製する作業を進めてきましたが、このところ予算が減額されていることなどから、新たにインターネットを通じた「クラウドファンディング」で広く支援を募ることになりました。 目標額は、来月末までに350万円で、達成すれば正倉院文書1巻分を複製できるということです。 国立歴史民俗博物館の仁藤敦史教授は「なるべく多くの人に正倉院文書という史料の貴重さを理解してもらい、少しでも支援してもらえればうれしい」と話しています。 国立歴史民俗博物館が複製を進めている正倉院文書は、奈良時代以降、聖武天皇ゆかりの宝物などを納めた正倉院に保