視力の低下を矯正しようとメガネをかけるのは当然だ。しかしどのようなメガネを選ぶかによって、その後の人生が大きく変わってしまう可能性があるかもしれないと聞くと、驚く方も多いのではないだろうか。 大人も子どもも悩まされる目の問題。正しい対処はどのような方法なのだろうか。元NHK番組ディレクターである大石寛人氏の著書『子どもの目が危ない 「超近視時代」に視力をどう守るか』(NHK出版)より一部を抜粋し、紹介する。(全2回の2回目/前編を読む) ◆◆◆ 子どもも「眼精疲労」に陥る 近視はともかく、こと眼精疲労に関しては「大人の話でしょ?」と思われるだろうか。 じつは、いまや子どもの眼精疲労は大きな社会問題になっている。まず日本眼科医会の「子どものIT眼症」という項目を見てみよう。IT眼症とは、デジタルデバイスを多用することによって生じる目および全身の症状のことで、眼精疲労と言い換えてもよい。 「画