気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 最近、「コンプライアンス不況」という言葉をよく耳にする。企業活動に対する規制を強化する方向での経済法令の改正が相次ぎ、企業がその法令遵守の徹底を求められることがこのところの景気悪化の原因との見方を示す言葉だ。 コンプライアンスが不況を招く要因となるのか、それは、その言葉をどのように理解するかにかかっている。コンプライアンスを単純に「法令遵守」と置き換える考え方は、経済活動全体に対しても個々の企業の活動に対してもマイナスの影響を与える。 しかし、私がかねて主張しているように、コンプライアンスを「社会的要請への適応」と捉えるのであれば、決して不況の要因にはならない。コンプライアンスに対する誤った理解こそが不況を招く原因だ。 法令遵守という意味のコ