吉本興業が大変なことになってしまい、私も見ていて「ああ、吉本らしいトラブルが大きくなってしまったなあ」という印象を強く持つわけなんですが、急成長した大企業とスキャンダルの事例を見ていると、今回の吉本興業の件もけっこう典型的な経緯を辿っていることが分かります。 2005年のお家騒動で戦った大崎洋会長 まず何より、もともと吉本興業の大崎洋会長というのは、2005年の御家騒動でもあったとおり、暴力団排除をしようとして頑張った側の人物で、吉本興業の創業家である林さん一族と争った経緯があります。 吉本興業の御家騒動では多くの週刊誌を巻き込んで騒ぎになったんですけれども、急死した創業家元会長の子息の役員就任を山口組系の人物に要求されたと大崎さんが2007年に「週刊現代」(講談社)に告発。それを受け、元会長奥さんの林マサさんが「週刊新潮」(新潮社)誌上で反論することで大騒ぎになります。結論として、暴力団