中国のアフリカ投資というのは、今さら言うまでもなく、アフリカの資源を確保するために行われているのですが、その内実についての話をとても興味深く聴きました。 欧米諸国の場合、アフリカにカネを出すときは現金なので、腐敗した権力者たちの懐に消えて、民衆は利益を享受できませんでした。一方中国はインフラ建設に特化し、しかもプロジェクトごとに1万人レベルで労働者まで自国から派遣して、すべて自前でやるといいます。 現地社会から隔絶した「中国人町」を作り、衣食住すべて本国からの持ち出しです。これだと現地にカネは落ちません。しかし下手に現地にカネを落とそうとしたところで、どうせ大半は汚職で失われてしまうだけです。だからアフリカの市井の人たちは、確実にインフラを残してくれる中国に好感を抱いているそうです。 また、人権とか民主主義にこだわる欧米に比べ、実利を追求する中国はイデオロギーに拘らないので、アフリカの独裁